iモードやEZwebで119番緊急通報可能に~「Web119」
2011年06月14日

FAX送信やメールによる通報受付より迅速な対応システム「Web119」の導入が進んでいる
音声によるコミュニケーションが難しい聴覚障がい者でも、携帯電話のインターネット機能を使って緊急時に119番通報ができるシステム「Web119」を阪神間の5市1町が今年度から導入を始めている。
携帯電話から利用できるので、どこにいても通報できるのが大きな特徴
「Web119」は、携帯電話のiモードやEZWebなどのインターネット接続機能を使い、チャットページを表示して、24時間体制で待機している消防局指令センターに緊急時の119番が行えるシステム。
全地球測位システム(GPS)機能が付いた携帯電話なら、ユーザーの通報時の居場所を十数メートルの範囲で把握することができることができる。
登録者に事前に発行されたアドレスに接続すると、複雑な文字入力なしに、「自宅」「外出先」、「救急」「火事」などの選択肢を選ぶだけで、簡単に通報ができるという。
使用には自治体に事前登録が必要
ユーザーの情報は「Web119」の利用開始時にすでに登録されており、消防本部側では通報を受けた時点で、画面上でユーザーの氏名や住所を確認でき、地図で位置情報も確認できることから、音声通話で場所を聞き出すよりも正確な情報を瞬時に把握することができるというメリットもあるという。
尼崎市消防局では、今月1日から、同市内に住む耳や言葉が不自由な人を対象に開始。同消防局は、事前登録した自宅の住所やかかりつけ医などの情報がすぐに把握できるため、すぐに対応が取りやすいとしている。
尼崎市ではまだシステムの利用実績はないが、20人が登録している。障がい者団体側は、緊急時の通報手段が増えて良かったと歓迎しているそうだ。
▼外部リンク
尼崎市ホームページ 「会話による119番通報が困難な方へ」
記事提供:障害者雇用インフォメーション|