フリースクールが就労継続支援A型事業所「雑貨カフェ:いもねこ」を開設へ
2011年05月02日
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自立に向けての第一歩として
特定非営利活動法人ドリーム・フィールド(静岡県浜松市:以下同NPO)は29日、「雑貨カフェ いもねこ」を浜松市南区に開設した。広汎性発達障害や精神疾患のある若者がスタッフとして働きながら自立を目指す。
「自分なりの生き方」~選択肢を少しでも多く用意したい
同NPOは2003年2月に発足し、同年6月には法人格を取得。浜松市内でフリースクールを運営し、今年8年目を迎えた。代表を務める大山浩司氏がスクールに通う生徒に、社会に出る前のワンステップとなる場が必要と考え「雑貨カフェ いもねこ」の開設に至った。
このカフェは、雇用契約を結び、最低賃金が保障される「就労継続支援A型」の形態をとっている。大山代表はここでの就労経験を通して自分なりの生き方を見つけて欲しいと願っている。
健常、障害の区別なくだれもがゆっくりと過ごせる場に
フリースクールに通う18歳以上の生徒の中から、発達障害などがある10人をスタッフとして採用し、1年間かけて市内の喫茶店で接客や調理方法の実地研修を積んできた。カフェでは配膳や調理係として働き、仕事や接客などに慣れていく。
提供メニューはフリースクールの生徒が育てた野菜を使ったカレーやハヤシライス、ケーキなど。猫がモチーフの食器やタオルなど雑貨も販売している。
「ドリーム・フィールド」の願い
同NPOは、不登校・広汎性発達障害児など、現在の学校教育の中で傷ついたり、埋もれたままにされてしまいがちな子供達が、自分の可能性を伸ばしていける「育ちの場」の提供を目的としている。
年齢に関係なく、ひとりひとりの能力やペース、興味に合わせた学習を講師やスタッフがサポートしており、音楽活動においてはたくさんのプロミュージシャンも協力している団体である。
▼外部リンク
「雑貨カフェ いもねこ」特定非営利活動法人ドリーム・フィールド就労支援継続支援事業A型とB型について(教えて!gooより)
記事提供:障害者雇用インフォメーション|