2014年04月14日
台湾・台北
(ビジネスワイヤ) -- 台湾の市場調査会社トレンドフォース(TrendForce)によれば、世界のスマートフォンの出荷は毎年の季節的活況期を迎えて好調です。中国のTD-LTE市場が拡大していることもスマートフォン出荷の成長に勢いを与え、スマートフォンの仕様向上の原動力になっています。
2014年第2四半期のスマートフォンの出荷は前四半期比で5.2%拡大することが見込まれ、中国ブランド端末の出荷の四半期成長率は市場平均を超えて10%を上回ると予想されています。市場の需要が高まったことでモバイルDRAMは供給不足となり、第2四半期は特定の製品が値上がりする可能性があります。2014年については、パソコン用DRAMの成長率は四半期ベースで約5~10%低下し、モバイルDRAMの平均販売価格(ASP)は横ばいになるとトレンドフォースは予想しています。モバイルDRAMの出荷が拡大し続けるのであれば、DRAM製造業者は今年は容易に安定した利益を維持できるでしょう。
トレンドフォースのアナリストアブリル・ウーによれば、モバイルDRAMは2013年後半にパソコン用DRAMを抜いて市場最多のDRAM製品となったと言われています。2014年第3四半期までに、業界のモバイルDRAMの中心はLPDDR2からLPDDR3に代わると予想されています。製品の移行は予想以上に速く、LPDDR2への依存度の高い企業を中心に、すでにチップの供給不足に悩まされるスマートフォン・メーカーが増加しています。交渉力の弱い二番手以下のメーカーは特に、この先LPDDR2の供給を確保することが難しくなると予想されます。その結果、LPDDR2メモリー関連製品の価格は、今後さらに上昇すると予想されます。パソコン用DRAMよりもモバイルDRAMの方が市場の寡占構造が顕著になりつつあります。eMCP/CI-MCP製品を提供しているのはサムスンとSKハイニックスのみであり、選択肢が限られていることから、価格変動は今後ますます顕著になるでしょう。
市場大手3社を分析すると、サムスンと新たにマイクロン・グループが自社のモバイルDRAM製品の多くにLPDDR3を使用し始めました。DRAMメーカー大手3社の中でLPDDR2の生産高の割合が最も高いのはSKハイニックスです。そのため、モバイルDRAMの価格の上昇からはSKハイニックスが最も恩恵を受けると、ウーは述べています。
トレンドフォース(TrendForce)について(www.trendforce.com)
台湾で設立されたトレンドフォースは、世界的な市場リサーチ会社です。5つの調査部門(DRAMXchange、WitsView、LEDinside、EnergyTrend、Avanti)を通じてハイテク産業に見識のある正確な分析を提供しています。
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