妊娠中のアボカド摂取で乳児期の食物アレルギー発症リスクが下がる
2025年05月12日

妊娠中のアボカド摂取による健康効果
3月7日、アボカド栄養センター(アメリカ)、東フィンランド大学(フィンランド)の研究チームは、「Pediatric Research」にて、妊娠中のアボカド摂取により、生後12ヶ月間に子供が食物アレルギーを発症するリスクを軽減できると示した。
妊娠中の母親がアボカドを摂取することは、乳児期の健康状態に重要な影響をもたらすという。
妊娠中のアボカド摂取と子供のアレルギー発症における関係性
研究チームは、クオピオ出生コホート(KuBiCo)を用いて、女性2272人(平均出産年齢31.3歳)を対象に、妊娠中のアボカド摂取と子供のアレルギー発症における関係性について検証した。
なお、妊娠中のアボカド摂取量は、妊娠初期および妊娠後期に食物摂取頻度調査(FFQ:食品の摂取頻度・摂取量、習慣的な摂取状況に関する調査)を行い、評価した。あわせて、産後12ヶ月間は追跡調査を続け、子供のアレルギー発症(鼻炎、発作性喘鳴、アトピー性湿疹、食物アレルギー)を記録した。
妊娠中の食物摂取頻度調査および産後12ヶ月間の追跡調査に基づきデータを解析したところ、妊娠中のアボカド摂取により、子供の食物アレルギー発症リスクが軽減することが示された。
妊娠中にアボカドを摂取した母親から誕生した子供は、アボカドを摂取しなかった母親の子供と比べて乳児期の食物アレルギー発症確率が43.6%低くなったという。
また、妊娠中のアボカド非摂取グループは、アボカド摂取グループより乳児期の発作性喘鳴が有意に高くなった。なお、子供の鼻炎と湿疹、妊娠中のアボカド摂取において有意な関連性は認められなかった。
(画像はPediatric Researchより)
▼外部リンク
nature
https://www.nature.com/articles/s41390-025-03968-4
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