◆100年前にジェンダーギャップを訴えたジャーナリスト 故・北村兼子さんに関西大学から特別卒業証書を贈呈◆~国際女性デーを前に関西大初の女子学生に敬意を表す~
関西大学
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このたび関西大学では、本学初の女子学生として1923年に法学部法律学科の聴講生となり、1926年に全科目の聴講を修了した北村兼子さん(1903~31)に特別卒業証書を贈呈します。2月27日(木)13:30から関西大学千里山キャンパスで、ご遺族を招き、高橋智幸学長から贈呈します。
【本件のポイント】
・本学初の女子学生、北村兼子さん(1903~31)に特別卒業証書を贈呈へ
・2月27日(木)に遺族を招いて贈呈式を実施
・ジャーナリストとして活躍。その短くも情熱的な27年の生涯に改めて光を
「特別卒業証書」は卒業生と同等の学びを納めながらも、戦争など特別な事情で卒業がかなわなかった方に贈られるもので、史上5人目です。当時の学則により女子という理由で卒業生として扱えなかったケースにおいては初めての贈呈です。ジャーナリスト、文筆家として積極的な活動で国際的な注目を集めつつ、27歳の若さで亡くなった北村さんの行動力と業績を顕彰するもので、3月8日の国際女性デーを前に、時代の扉をこじ開けた先人の姿を伝えたい、という思いを込めて贈呈します。
2022年、本学の理念「学の実化(がくのじつげ)」が提唱されてから100年を迎えたことを機に、「約100年前に女子学生として初めて関西大学で学んだ北村さんこそ『学の実化』の実践者である」「特別卒業証書を贈呈したい」という声が寄せられました。その後、ご遺族の了承を得て贈呈が実現しました。本学ではこれまで、戦時中の混乱などで卒業できなかった4人の男子学生に対し、特別卒業証書を贈った例があります。
■ 女性の参政権獲得を目指して活動
北村兼子さんは大阪生まれで、1923年に本学が女子聴講生の受け入れを開始すると同時に法律学科で学び始めた本学初の女子学生です。
在学中から社会問題に関する新聞寄稿で注目され、大阪朝日新聞社に入社。記者として災害報道や社会批評を手がけました。退社後もジャーナリストとして筆を執り、国際会議での演説や講演も精力的に行い、女性の参政権獲得などを目指して活動を続けました。飛行士の免許を取り欧州への飛行を計画するなど、その行動力は時代を超えて語り継がれています。若くして病没しましたが、その生涯は伝記『北村兼子 炎のジャーナリスト』(大谷渡著、東方出版)などで詳しく紹介されています。
■ 今春公開の映画『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』でも注目
2025年4月25日公開で、関西大学が舞台となった青春映画『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』(監督:大九明子氏)では、ヒロインが北村さんについて語る場面が登場します。
これについては、大九監督が北村さんの存在を知って感銘を受けたことから、原作になかったシーンを加えた、というエピソードがあります。
▼本件の詳細▼
関西大学プレスリリース
https://www.kansai-u.ac.jp/ja/assets/pdf/about/pr/press_release/2024/No68.pdf
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【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/
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