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2月貿易収支、573億円の黒字。半導体輸出が25%増と全体を牽引

2026年03月18日

輸出9.5兆円で2月として過去最高。円安背景に輸入1...

今回のニュースのポイント

・輸出は2月として過去最高、半導体が主軸: 輸出額は9兆5,716億円(前年同月比4.2%増)と堅調で、2月として過去最高を記録しました。特に「半導体等電子部品」が25.1%増と大きく伸び、全体を押し上げました。一方、数量指数は0.5%減となっており、金額ベースの伸びが目立ちます。

・輸入額も2月として過去最高を更新: 輸入額は9兆5,143億円(同10.2%増)と、2月として過去最高を更新しました。1ドル=155.65円(前年比0.7%の円安)の影響や、非鉄金属、エネルギー関連の輸入増が要因です。

・対アジア黒字は大幅縮小、対中赤字拡大: 対アジア全体の収支は2,560億円の黒字に留まり、前年から約7割減と細っています。対中国では輸入が35.4%増と急増し、赤字額は9,673億円(59カ月連続赤字)へ拡大しています。

 財務省が18日に発表した2月の貿易統計(速報)は、日本の輸出入がともに高い水準で推移する中、円安による輸入コストの増大が黒字幅を押しつぶす「薄氷の黒字」となりました。2月として輸出入ともに過去最高を更新しており、高水準の外需と円安・資源高が綱引きする構図が浮かび上がります。貿易収支は573億円の黒字と2カ月ぶりにプラスへ転じたものの、前年同月の5,591億円から89.8%の大幅な減少となっています。

 輸出面では、世界的なデジタル投資の継続を背景に「半導体等電子部品」が前年比25.1%増、「建設用・鉱山用機械」が30.0%増と大きく寄与しました。しかし、これまで牽引役だった「半導体等製造装置」は16.9%減とマイナスに転じています。また、対米輸出において主力の「自動車」が14.8%減となったことが、全体の伸びを抑制する要因となりました。

 輸入面では、円安の影響が色濃く反映されています。税関長公示レートの平均は155.65円と前年から円安が進み、数量ベース以上に金額ベースでの輸入額を押し上げました。「半導体等電子部品」の輸入が35.0%増、「非鉄金属」が46.7%増となったほか、米国からの「原粗油」輸入が大幅増となるなど、エネルギーと原材料の調達コストが収支を圧迫しています。

 地域別では、対中国の貿易赤字が前年比で5倍以上に拡大した点が注目されます。中国からの輸入は衣類や通信機器を中心に35.4%増と急増しており、サプライチェーンを通じた輸入浸透の強さが改めて示されました。対アジア全体でも、輸出入ともに増加したものの、収支は2,560億円の黒字に留まり、前年から約7割減と大幅に縮小しています。

 今回の統計結果は、日本の貿易収支が外部環境、特に為替と資源価格の変動に大きく左右されやすい構造にあることを改めて示しています。573億円という小幅な黒字は、今後のエネルギー価格の変動次第で容易に赤字へ転落しうる水準です。今後の金融政策運営とそれに対する市場の受け止め方次第で、円相場は大きく振れ得るため、外需依存の日本経済にとって予断を許さない状況が続きます。(編集担当:エコノミックニュース編集部)

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