【東芝】米国国立標準技術研究所の顔認識技術評価テストで世界2位、国内1位の認識精度を達成
株式会社 東芝
2025年3月19日
株式会社 東芝
米国国立標準技術研究所の顔認識技術評価テストで世界2位、国内1位の認識精度を達成
当社は、長年、研究開発を進めている顔認識技術において、米国国立標準技術研究所(以下、NIST(*1))が主催する顔認識の技術評価テスト(FRTE 1:1 Verification(*2))において世界2位、国内1位の順位を獲得しました(*3)。
NISTは、100か国以上の様々な人種・性別の数百万人の顔画像の大規模データベース用いた顔認識技術評価テストを継続しています。世界各地の395団体から1200を超えるアルゴリズムが投稿されており、業界標準の技術評価テストに位置付けられています。
技術評価テストは、2つの顔写真が同一人物か否かを判定する「1:1照合」において、7つのカテゴリで本人照合精度が評価されます。
今般、当社の顔認識技術は、出入国時のビザ画像と顔の向きが左右45度以上の角度がついた撮影画像の本人照合テスト(Visa Yaw≧45-Borderカテゴリ)において、正しく本人と認識されないエラー率が0.38%(*4)と、高い精度で個人を見分けることができ、世界2位、国内1位の成績を獲得しました。当社は同カテゴリにおいて2023年9月に国内1位の認証精度を達成していますが(*5)、今回、当時の性能と比較して約5割のエラー削減を実現しました。また、出入国時の顔を正面から撮影した画像を用いた照合テスト「Visa-Borderカテゴリ(*6)」においても、エラー率が0.17%となり、世界6位、国内1位の成績を獲得しました。
これらのテストは、多様な状況での本人確認などをモチーフとしており、スマートホームやスマートオフィスにおけるアクセス制御や、公共施設でのセキュリティ管理などへの応用が見込まれています。特に、当社の顔認識技術は、角度のついた顔の認識に優れており、歩行者を立ち止まらせることなく顔を認識するウォークスルー認証など幅広いシーンで活用することが期待されます。
当社グループは、さまざまな場面における非接触の本人確認に顔認識技術(*7)を活用しています。当社グループが展開するアナリティクスAI「SATLYS™」の映像解析AI(*8)顔認識モデルのクラウドAPI/オンプレミス用SDKはその一例です。また、映像コンテンツに特化した顔認識AI「カオメタ®」(*9)の提供や本人確認書類読取サービスの提供(*10)を行っています。今後も、プライバシーについて十分に配慮しながら、さまざまな人物認識技術を状況に応じて適切に組み合わせて活用し、さらに安全・安心で便利なサービスの提供を行い、社会に貢献してまいります。
*1 National Institute of Standards and Technology
*2 Face Recognition Technology Evaluation
*3 2025年3月5日レポート公開時。詳細は以下リンク先をご覧ください。
https://pages.nist.gov/frvt/html/frvt11.html
*4 他人を本人として誤認識する確率(False match rate)を0.0001%[yt1]としたときの本人を見逃す確率(False Non-match rate)
*5
https://www.global.toshiba/jp/technology/corporate/rdc/rd/topics/23/2310-01.html
*6 米国入国及び出国時に撮影協力を依頼した100カ国以上の100万人オーダーの人々の顔画像と、10万人オーダーのビザの画像を用いた本人照合テスト
*7
https://www.global.toshiba/jp/products-solutions/security-automation/face.html
*8
https://www.global.toshiba/jp/products-solutions/ai-iot/satlys.html
*9
https://www.global.toshiba/jp/products-solutions/industrial-ict/kaometa.html
*10
https://www.global.toshiba/jp/products-solutions/ai-iot/mojigazou/image/overview.html
記事提供:Digital PR Platform