東洋大学が、生成AI活用に関する第2回研修会(演習)を、教職員対象に実施
東洋大学
東洋大学(東京都文京区/学長・矢口悦子)は、2025年2月26日と3月3日に、教職員を対象として、生成AIに関する第2回研修会(演習)を実施しました。生成AIを効果的に活用するための適切な指示(プロンプト)の手法を、複数の生成AIを使い分けながら実践する演習形式の研修で、教職員が大学業務に活かせるスキルを学びました。
<本件のポイント>
・東洋大学教職員を対象に、生成AI活用に関する研修を演習形式で実施しました。
・効果的なプロンプト(指示)作成や複数の生成AIの比較を、様々な例題で体験しました。
・東洋大学の「AI管理運用プラットフォーム」を踏まえた生成AI活用術を学びました。
研修では約30名の参加者が、本学の事業報告書など実在の資料をもとに、様々なプロンプトを試して生成AIの特徴や使い方を学びました。日々の進化が目まぐるしい生成AIですが、人がAIを活用するうえで普遍的な要素とその応用に至る考え方を、演習を通して培いました。
また、複数の生成AIを使い比較することで、各生成AIの特性を踏まえた使い分けの重要性も学びました。東洋大学では、INIAD(情報連携学部)が開発したAI-MOP(AI管理運用プラットフォーム)を全学展開しています。このAI-MOPでは、複数の生成AIの使い分けと比較検討をスムーズに行えるので、複数活用の手法を学ぶことにより、より一層の業務高度化が期待できます。
講師をつとめたのは、INIAD cHUB (情報連携学学術実業連携機構)の坂村 健 機構長と山田 純 同副機構長。坂村 機構長は、東洋大学で2017年にINIAD(情報連携学部)を立ち上げ、初代学部長として、大学DXや生成AIの積極的な活用を推進してきました。
研修参加者からは、「プロンプト(指示)や各社生成AIの使い分けの工夫で、明確にアウトプットが向上することが演習を通して実感できた。様々な業務の効率化・高度化につながる手ごたえが得られた。」などの声が寄せられました。
講師をつとめた坂村 健 機構長のコメント
生成AIは現在、単なるテクノロジーの一つではなく、業務変革の中核となるツールへと急速に進化しています。大学においても、教育・研究・運営のあらゆる面で生成AIを活用することは、もはや選択肢ではなく必須といえるでしょう。働き方改革を推進し、大学全体のDXを加速させるためにも、生成AIの戦略的な導入と活用は不可欠です。
しかし、AIを導入するだけでは真の変革は起こりません。現在のAIをより良く使いこなし、いわば「AIの良き上司」となるためには、人間側の教育と能力開発が必要不可欠です。AIで解くべき問題を見つけ、適切な指示を出し、結果を評価し、対話を通して最善の結果を得ることができる人材の育成こそが、AI時代の競争力の源泉となります。
一方で、新しい技術に対する抵抗感から、AIを積極的に活用しようとしない傾向も見受けられます。こうした意識の壁を乗り越えるための取り組みも重要です。今回の研修では、AIを使うことの意義や価値観といった根本的な考え方から、実際のプロンプト作成などの具体的なテクニックまで、幅広く学ぶ機会を提供しました。
東洋大学が全学的に展開しているAI-MOPを活用し、各自の業務に最適な生成AIを選択・活用できる環境を整えることで、大学全体の知的生産性を高めていきたいと考えています。この研修が、参加された教職員の皆さんのAI活用スキル向上だけでなく、AIと共創する未来への第一歩となることを願っています。
<関連情報・関連ニュース>
生成AI活用に関する第1回研修会「生成AI 時代の大学DX」(2024年11月実施)
https://www.toyo.ac.jp/news/20241122-16358.html
AI-MOP(AI管理運用プラットフォーム)を活用した教育
https://www.iniad.org/iniad-concept/ai-mop/
東洋大学と Google Cloud 未来志向の大学DX構築に向けた戦略的提携について
https://www.toyo.ac.jp/news/20240530-14446.html
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