SAS、意思決定の透明性を高めるカスタマイズ可能で、人間が関与可能なAIエージェントを発表
SAS Institute Japan株式会社
SAS Viyaにガバナンス機能を備えた、
人とAIの連携を柔軟に設計できるエージェンティックAIを搭載
データとAIのリーディング・カンパニーである米国SAS Institute Inc.(以下、SAS)は、意思決定の透明性を高めるカスタマイズ可能なAIエージェントを発表しました。データとAIのプラットフォームであるSAS® Viya®上で利用可能なSAS® Intelligent Decisioning(
https://www.sas.com/en_us/solutions/ai/agentic-ai.html )は、人間とAIの自律性が適切に調整された「エージェンティックAI」と呼ばれる新しいAIフレームワークに基づいて構築されています。ガバナンスを備え、目的特化型のAIエージェントの設計、導入、拡張を通して、企業が信頼できる意思決定を行えるよう支援します。
The Futurum Groupのバイスプレジデント兼人工知能(AI)ソフトウェアおよびツール部門プラクティスリードであるニック・ペイシャンス(Nick Patience)氏は、次のように述べています。「SASのエージェンティックAIへの取り組みは、自律的な意思決定と倫理的なガバナンスの適切なバランスを保っています。SASのインテリジェントエージェントは、単なる技術的進化でなく、企業の責任あるAI導入に向けた実践的なフレームワークであり、急速に変化するこの環境下で競争力を高めようとする企業が必要としているものです」
倫理的調整がAIエージェントの意思決定を支援
企業にとってのエージェンティックAIの真の価値は、人間と協調し、人間と連携して知能を増強するシステムを構築することによって得られるものです。SAS ViyaのエージェンティックAIは、3つの柱で構成され、信頼性と透明性のある意思決定を実現します。
1. 意思決定
強力な決定論的分析の厳密さと、大規模言語モデル(LLMs)の柔軟性や推論能力を組み合わせたハイブリッドな手法を適用することで、顧客は規制の厳しい業界で求められる業務上必要なガイドラインやルールに準拠した、正確かつ信頼性の高いアウトプットを提供するAIエージェントを構築することができます。
2. 人間とAIのバランス
SASは、タスクの複雑性やリスク、ビジネス目標に応じて、AIエージェントにおけるAIの自律性と人間の関与の割合を柔軟に設計できるようにしています。データ主導の定型業務ではAIが自律的に処理し、倫理的な判断や戦略的な意思決定といった重要な部分は人間が担うことができます。
3. ガバナンス
ガバナンスを組み込んだSASのフレームワークによって、顧客は精度の高い結果を実現するだけでなく、倫理基準を遵守し、データプライバシーを保持するとともに、ビジネス価値に沿った、規制当局の審査にも耐え得るAIエージェントを構築することができます。
IDCのデジタルビジネスモデルおよびマネタイゼーション担当リサーチディレクター、ティファニー・マコーミック(Tiffany McCormick)氏は、次のように述べています。「組織がマルチクラウドやハイブリッド環境を通じ、オープンで相互運用性のあるAIエコシステムへと進展するにつれて、テクノロジーベンダー間では、新たに、AIガバナンスにおける信頼性や説明可能性が重要な差別化要因として浮上してきました。SASは、拡大するエージェンティックAIの需要に対し、AIの意思決定における倫理的厳格さと差別化された実行への明確なコミットメントを示し、業界をリードする取り組みを進めています」
SAS Viyaが実現するエージェンティックAIの未来
SAS Viyaは、データ収集や分析、AIエージェントの開発、導入、監視に至るまで、エージェンティックAI活用の全ての工程を支援します。パフォーマンスの継続的なトラッキング、ガバナンスやセキュリティを可能にし、ライフサイクル全体を通じてAIエージェントの運用管理のための包括的かつ効率的なアプローチを提供します。また、SASは数十年にわたって培ってきたガバナンスの知見を活かし、すべてのエージェントに監査可能性、バイアス検出、コンプライアンスといった機能を組み込んでいます。
エージェンティックAIの未来に向けたSASのロードマップには、SAS Viyaへのコパイロット型の生産性アシスタント統合も含まれており、ユーザーがより迅速かつよりスマートに、より少ない人の介入で業務を進められるよう支援します。SASの強みである業界別の深い専門知識を活かし、事前パッケージ化された特定業界向けインテリジェントエージェントも提供予定です。シームレスに業界ワークフロー(データエンジニアリング業務やサプライチェーンの最適化等)に組み込むことで、制御性を損なうことなく、導入から価値創出までの時間を大幅に短縮できます。
SASのグローバルAI市場戦略リードであるマリネラ・プロフィ(Marinela Profi)は、次のように述べています。「SAS Viyaは単に行動するだけではなく、目的を持って決定し、アナリティクスやビジネスルール、適応性に従い、数十年に及ぶSASの信頼性の高いガバナンスに根ざしたエージェントを構築します。意思決定を最重視したSASの統一され、管理されたフレームワークによって、AIエージェントを科学実験からビジネスの差別化要素へと進化させます」
SASのAIエージェントの詳細については、
https://www.sas.com/en_us/solutions/ai/agentic-ai.html をご覧ください。
本発表は、ビジネスリーダー、技術者、SASパートナー向けのデータおよびAIのSAS年次イベントであるSAS Innovate(
https://innovate.sas.com/event/ba0ce53c-da62-4331-b0c7-4bd57c01d5e1/home )において行われました。
SASの最新ニュースはsas.com/news(
https://www.sas.com/ja_jp/news.html )でご覧いただけます。また、LinkedIn(
https://www.linkedin.com/company/sas/ )とX(
https://x.com/SASsoftwareNews )でも情報を発信しています。
*2025年5月7日に米国SAS Institute Inc.より発表されたプレスリリース(
https://www.sas.com/en_us/news/press-releases/2025/may/innovate-ai-agents-intelligent-decisioning.html )の抄訳です。本プレスリリースの正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語を優先します。
SASについて
SASはデータとAIのリーディング・カンパニーです。SASの革新的なソフトウェアと業界特化型のソリューションが、世界中のお客様にデータを信頼できる意思決定に変換するパワーを届けています。SASは「The Power to Know®(知る力)」をお届けします。
*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。
記事提供:Digital PR Platform