【6月は環境月間】窓や浴室の製造過程で排出されるプラスチック廃棄物の循環利用を加速
株式会社LIXIL

樹脂窓端材リサイクル率100%の達成や浴室FRPのマテリアルリサイクルを推進
株式会社LIXIL(以下LIXIL)は、環境ビジョン2050「Zero Carbon and Circular Living(CO₂ゼロと循環型の暮らし)」の実現に向け、調達から製造、使用、廃棄、さらに再利用までの製品ライフサイクル全体において、原材料の持続可能な利用に向けた省資源・再利用に配慮した設計などの取り組みを通じた資源の循環利用を推進しています。
毎年、環境保全への関心と理解を深め、環境保護の行動を促すことを目的に国連総会が制定した「世界環境デー」では、「プラスチック汚染をなくそう」を今年のテーマとしています。また、環境省は6月5日を含む毎年6月を「環境月間」と題し、国民の環境の保全に関する活動を行う意欲を高める取り組みを実施しています。LIXILでは、CO₂排出量の削減にもつながる資源の循環利用を進める取り組みとして、窓や浴室の製造過程で排出されるプラスチック廃棄物のリサイクルを推進しています。
[画像1]https://digitalpr.jp/simg/2979/112406/600_328_202506231059456858b5115d582.png
(左:樹脂窓の生産過程で出た端材、右:FRP浴槽の加工過程で出た廃FRP)
プラスチック廃棄物を削減する取り組みの1つが、樹脂窓のリサイクルです。
日本では、2050年カーボンニュートラルの実現を目指し、住宅、建築物の高断熱・高気密に貢献する樹脂窓をはじめとした高性能窓の普及が期待されています。中でも断熱性能の高い樹脂窓は北海道を中心に広く普及していますが、その一方で、使用済みの樹脂窓は再利用されずに、その大部分は埋め立て処分されています。原材料としての使用や再製品化が模索されてきました。
このような資源の有効活用に向け、LIXILでは、樹脂窓の製造過程で発生する端材のリサイクル率を高めています。栗沢工場では、端材や検査基準外品を色別に分離して粉砕・原料化するとともに、樹脂の切粉までも原料に戻す技術や、製品に利用できない原材料はパレット敷板などサッシ以外の製品に再利用を進めることで、2024年3月期以降、2年連続で工場内の樹脂窓端材リサイクル率100%を達成しています。
また、樹脂窓EWは樹脂フレームのリサイクル材使用率を従来品よりも約3倍に拡大しているほか、接着剤を使用せず樹脂フレームとガラスの分離回収が容易に可能な[押縁仕様]の採用、さらに樹脂形材と同時に再生利用ができる樹脂ラッピング材を使用するなど、樹脂窓リサイクルに関する取り組みを推進しています。今後さらに、市中の樹脂窓リサイクルのエコシステム構築を目指し、樹脂窓水平リサイクル実装実験を行う予定です。
さらに、LIXILのプラスチック廃棄物を削減する取り組みとして、樹脂窓以外にもユニットバスの浴槽・床などに使われるFRP(繊維強化プラスチック)のマテリアルリサイクルにも取り組んでいます。FRPは優れた防水性と耐久性をもち便利な素材である反面、樹脂にガラス繊維などを組み合わせた複合素材のため、リサイクルが難しくその多くが埋め立てや焼却処分されているのが現状です。LIXILでは、他社とのパートナーシップにより、筑波工場から排出される廃FRPの100%マテリアルリサイクルを実現(
https://newsroom.lixil.com/ja/2025011501)したほか、自社においても廃FRPを塗り壁材にリサイクルする新技術の開発(
https://newsroom.lixil.com/ja/2025031802)に成功しています。
LIXILは、樹脂窓やFRPのリサイクルをはじめとした、資源の循環利用の促進に積極的に取り組むことで、環境負荷の低減と社会へのインパクト(良い影響)を創出してまいります。
<参考資料>
■LIXILの環境戦略
LIXILの環境戦略「水の保全と環境保護」は、地球環境の改善に貢献を目指した環境ビジョン2050「Zero Carbon and Circular Living (CO₂ゼロと循環型の暮らし)」を掲げています。その3つの重点領域に「気候変動対策」「水の持続可能性の追求」「資源の循環利用の促進」を定め、生産拠点や事業所、営業拠点における活動である「事業プロセス」から、ユーザーやビジネスパートナーとの関わり、革新的技術の製品の提供とそのライフサイクル全体を含む「自社バリューチェーン」、そして未来の暮らし、社会、環境を捉えた価値を創造する「インパクトの拡大」に取り組んでいます。
FYE2023には、経営の優先課題に「環境戦略の事業戦略への統合」を追加し、活動を加速させています。FYE2024には、LIXILは日本の建材業界で初めて長期目標「2050年までにCO₂排出量実質ゼロ」のSBTネットゼロ認定を取得しました(基準年:2019年3月期)。
LIXILの環境戦略について
https://www.lixil.com/jp/impact/environment/environment_detail.html
インパクト戦略について
https://www.lixil.com/jp/impact/strategy/impact_strategy.html
About LIXIL
LIXILは、世界中の誰もが願う豊かで快適な住まいを実現するために、日々の暮らしの課題を解決する先進的なトイレ、お風呂、キッチンなどの水まわり製品と窓、ドア、インテリア、エクステリアなどの建材製品を開発、提供しています。ものづくりの伝統を礎に、INAX、GROHE、American Standard、TOSTEMをはじめとする数々の製品ブランドを通して、世界をリードする技術やイノベーションで、人びとのより良い暮らしに貢献しています。現在約53,000人の従業員を擁し、世界150カ国以上で事業を展開するLIXILは、生活者の視点に立った製品を提供することで、毎日世界で10億人以上の人びとの暮らしを支えています。
株式会社LIXIL(証券コード: 5938)は、2025年3月期に1兆5,047億円の連結売上高を計上しています。
LIXILグローバルサイト:
https://www.lixil.com/jp/
関連リンク
LIXILグローバルサイト
http://www.lixil.com/jp
LIXILの環境戦略について
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インパクト戦略について
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他社とのパートナーシップ
https://newsroom.lixil.com/ja/2025011501
廃FRPを塗り壁材にリサイクルする新技術の開発
https://newsroom.lixil.com/ja/2025031802


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