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オリンピック開催時の富士山LEDライトアップ計画は生物多様性を脅かす恐れがあると動物学的ライティング協会が主張

2015年04月07日

東京およびニューヨーク

2020年に開催される東京オリンピックをLED照明で祝うという計画は日本の野生生物を脅かす恐れがあると、動物学的ライティング協会(The Zoological Lighting Institute)常任理事のジェームズ・カール・フィッシャー(James Karl Fischer)博士が、本日の声明で述べました。「重要なイベントを祝う良心的な計画ではありますが、このような重要な場所に人工照明を設置する計画は、そこに生息する野生生物やそこで生活する人々に対し、生態系的にもその他の意味でも害を及ぼします。」この計画の中止を訴える活動が現地では既に始まっています。

東京からも見ることのできる象徴的存在である富士山は、ユネスコ世界文化遺産に登録されています。富士山とそれを取り巻く国立公園は、多様な野生生物の生息地でもあります。貴重なニホンカモシカや、豊富ながらも個体数が常に変動している鳥類を含む多様な動物が、富士山に生息しています。提案されている照明計画は、こうした生態系を乱すだけでなく、動物の移動パターンにも影響を及ぼすものであることから、隣接地域への影響も示唆されます。

夜間の人工照明による環境への影響は様々な場所で報告されており、具体的な影響を確認する研究論文も頻繁に発表されています。夜間の人工照明は植物に影響を与えるだけでなく、野生生物の生息環境を損なう他、少なくとも3つの明確な形で動物に影響を及ぼします。第一に、「光」環境の変化により、人間を含む動物の生理作用に直接的な影響が及ぼされます。照明環境の変化と共に、ホルモンのサイクルや生成など、生体内の生物学的過程に変化がもたらされます。第二に、照明環境が変化することにより、動物の感覚系、つまり動物の空間認識にも影響がもたらされます。動物の視覚は食料の確保や繁殖、災害回避、移住などといった生物の基本的機能に必要不可欠なものであることから、これは重大なことです。動物は人間と同じように物を「見る」わけではありません。人間が人工照明の下で十分に活動できたとしても、必ずしも野生生物がそうであるとは言えないのです。第三に、夜間の人工照明は、動物の活動や休息の時間と場所に影響を及ぼします。例えば、鳥類は明るい場所に集い、通常より早い時間からさえずり始めたりすることがあるかもしれません。このような活動の変化により、通常は出会うことのない動物同士が出会う可能性や、通常とは出会う個体数が異なってくる可能性があります。その結果生じる基礎的な生態機能の変化によって、生物多様性が損なわれていきます。

フィッシャー博士は、次のようにも述べています。「このような重要行事に伴う開発については、組織委員会が表明する基本的理念を尊重することが重要です。人工照明は美しいかもしれませんが、別の表現方法が追求されるべきです。また、LED照明のエネルギー効率が従来の光源よりも高いことは事実かもしれませんが、その効率そのものが問題でもあります。照明を増やすことにより、野生生物への影響が増大し、その結果生物多様性が損なわれることになってしまいます。環境の持続可能性には野生生物が不可欠であり、野生生物には自然光のサイクルが不可欠なのです。」国連生物多様性の十年(2011~2020年)は2020年に終了しますが、生物多様性を維持することは、特に地球上の貧しく恵まれない状況にある人々にとって、重要です。真の意味での人間的な業績、多様性における調和、そして明日への継続は、2020年に開催される東京オリンピックにおける重要な側面であり、こうした理念に基づいて関連する活動が行われることが重要です。提案されている照明計画は、こうした目的と矛盾するものです。

この計画に対する光生物学的、光生態系的懸念についての詳細情報をご希望の方は、動物学的ライティング協会の冨澤奏子博士(kanako@zoolighting.org)またはジェームズ・カール・フィッシャー博士(james@zoolighting.org)まで、直接ご連絡ください。動物学的ライティング協会(www.zoolighting.org)は、光生物学および光生態系に関する研究支援や動物福祉、野生生物保全活動の支援に取り組んでいます。

日本のソーシャル・メディアもこの問題を取り上げ始めています:

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20150318/CK2015031802000100.html

http://nlab.itmedia.co.jp/nl/spv/1503/22/news018.html

http://togetter.com/li/797146

http://matome.naver.jp/m/odai/2142702480046405301

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

連絡先

The Zoological Lighting Institute
James Karl Fischer PhD RIBA, 01.973.979.1984
Executive Director
james@zoolighting.org

記事提供:ビジネスワイヤ

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