障がい当事者の代表が会社を設立。障がい者向け靴を販売開始
2020年03月07日
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株式会社LUYL(ライル)は、障がいや病気を持つ人が抱える「選択肢のない日常」の問題に取り組むための活動をスタートさせた。
第一弾の商品として、下肢に不自由さがあっても、おしゃれな靴をはいて出かけたい人たちの新しい選択肢、世界で初めての下肢装具に対応した「バイカラー ストラップシューズ」「マグネットモンクビジネスシューズ」の正式販売を開始する。
障がいをもっても自分らしく生きるための選択肢を持つこと
下肢装具とは病気や事故で足に麻痺などの障がいが残ったときに、日常生活での歩行をサポートする装具のこと。
しかし、歩行をサポートをする機能を優先することで、それをつけて歩く人がどんな服を着ているか、どんなおしゃれを好む人なのかという視点が、置き去りにされているのが現状。
これまで持っていた靴、市販されている靴の大半は履けなくなる。装具を着けた足と、そうでない足では靴のサイズが変わってしまうからだ。
多くの障がい者は今まで普通に履いていたお気に入りの靴を諦め、機能やサポート性を重視した布製の靴や、左右サイズの違うスニーカーを2足購入しなければならない。
世界で初めての下肢装具に対応した靴を開発
自身も9年前に障がい者となった布施田祥子氏が、当事者の視点を生かし、下肢装具をつけても、自分らしい服装を楽しめるスタイリッシュな靴の開発に着手した。
2年間の開発とモニター期間を経て、このたびバイカラー ストラップシューズとマグネットモンクビジネスシューズを正式にリリースした。
福祉用製品にみられる機能重視の視点から離れ、障がいをもっても自分らしく生きるための選択肢を持つことをコンセプトにした新しい靴に仕上がっている。
小売価格は、
・バイカラー ストラップシューズ(定価34,000円〜消費税・送料別)
・マグネットモンクビジネスシューズ(定価48,000円〜消費税・送料別)。 (慶尾六郎)
記事提供:障害者雇用インフォメーション|