障がい者アート支援団体「パラリンアート」と終活支援ボランティア「願いのくるま」がコラボ
2018年05月24日
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一般社団法人願いのくるまと、障がい者アートを支援する「パラリンアート」を運営する一般社団法人障がい者自立推進機構は、「願いのくるま」で訪れた思い出の風景を、パラリンアートアーティストに描いてもらうというコラボ企画を実施した。
両団体の特性を活かしたボランティア企画
パラリンアートは、一般社団法人障がい者自立推進機構が運営する障がい者アート支援団体。障がい者アーティストの経済的な自立を目的とし、彼らのビジネス支援を行っている。
一方、願いのくるまは、ターミナルケアを受けている人を、「その方が望む場所」へと無料で招待する終活支援ボランティア。
今回の企画は、「両団体の活動を支援し、取組の輪を広げる」というコンセプトから、パラリンアートの所属アーティストに願いのくるまを利用してもらい、訪れた場所の風景を作品に描いてもらうという、両団体の特性を活かしたボランティア企画となる。
パラリンアートアーティストとして活動中のANNAさん
パラリンアートアーティストとして活動中のANNAさんは、プラダー・ウィリー症候群という先天性疾患で、幼いころから絵を描くことが大好きで、色鉛筆を使った色彩豊かな絵が得意のアーティスト。
ANNAさんは、イルカとのふれあいプログラムでは、イルカにさわったり、ゴハンをあげたり、合図を出してジャンプをさせたりするなど、普段なかなか経験することのない距離で、イルカとのふれあいを楽しんだという。
後日、パラリンアートから願いのくるまへ、ANNAさんが描き下ろされたイルカの作品を贈ってもらった。願いのくるまでは、作品をしばらくの間事務所内に飾ったのち、ノベルティなどに活用する方法でパラリンアートアーティストの支援を行っていく予定。 (慶尾六郎)
記事提供:障害者雇用インフォメーション|