LITALICO、急増する精神障がい者雇用の課題を探る就職者アンケートを公表
2016年07月24日
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就職中の精神障がい者を対象にしたアンケートを実施
障がい者向け就労支援事業や教育事業を全国展開している株式会社LITALICOが運営する障がい者就労移行支援事業所ウイングル(2016年8月1日からLITALICOワークスに名称変更)は、2016年4月に同事業所を通じ企業や団体などに就職し、就労中の人を対象に就職者アンケートを行った。
その中から、2018年雇用義務化となるため近年雇用が増加している精神障がい者の就労後の職場定着について、職場内で配慮すべきことをするために精神障がい者に対象を絞った調査結果を公表した。
精神障がい者雇用の課題は職場定着
精神障がい者を企業で雇用する数が急増する一方、ハローワーク経由で就職した精神障がい者のうち、半数以上が1年未満に退職というデータもあり、職場定着という課題が浮き彫りになったからだ。
調査では、現在の職場において退職を検討したことがある人とない人に分け、両者のギャップを引き出すことで、精神障がい者の長期職場定着への要点事項を探った。
その結果のまとめとしては、現在の職場で、過去退職を考えたことがある人が約6割。その要因は給与と人間関係が多かった。また退職を考えたことがある人が職場内で困っているのは職場内で人間関係の問題への配慮が進んでいない。配慮が進んでいても業務内容、業務量が課題に。
職場に適応するためのさまざまな条件
そのほか仕事上相談できる人の数はほぼ違いがないが、気軽に話ができる人の有無や人数には差があることから周囲の人との緩いつながりが重要ということや、仕事を適切な難易度と感じる人ほど退職意向は少なく、簡単すぎても難しすぎても退職意向は増加傾向になることから、適切な業務の切り出しが重要などのことがわかった。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社LITALICOのプレスリリース(@Press)
https://www.atpress.ne.jp/news/107815
記事提供:障害者雇用インフォメーション|