日本理化学工業の会長、大山泰弘氏の最新刊『日本でいちばん温かい会社』
2016年05月09日
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障がい者雇用の理想といわれる会社
日本理化学工業株式会社を知っているだろうか。同社は全従業員の7割が知的障がい者が占めるというチョーク製造会社で、多くのマスコミに取り上げられている、障がい者雇用の理想型といわれている会社だ。
初めて障がい者を雇用してから今に至るまで
同社会長の大山泰弘氏は中央大学法学部卒業後、1937年に父が設立したチョーク製造会社に病気の父の後を継ぐために入社。1974年社長に就任し、2008年から会長となった。
1960年に知的障がい者を初めて雇用してからは、一貫して障がい者雇用を推進。1975年に川崎市に日本で初めての知的障がい者多数雇用モデル工場を建設。
現在は74人の社員のうち53人が知的障がい者で、当事者が関わる工程にさまざまな工夫を凝らすことで、製造ラインの100%近くを知的障がい者だけで稼動できるようにした。
大山氏の最新刊が発売に
2009年には渋沢栄一賞を受けるなど、その経営が高い評価を受けている。これまでも大山氏の著書は出版されているが、その最新刊が2016年4月21日(木)に株式会社WAVE出版から発売された『日本でいちばん温かい会社』1,000円(税別)だ。
内容は序章に「知的障がい者に導かれたわが人生」。ほか逆境を最大限に活かす、働いてこそ幸せになれる、地域に支えられて、幸せを感じてこそ成長する、働く幸せを広げるために、会社は人に幸せをもたらす場所、といった大山氏のこれまでの歩みや経営哲学が書かれている。
共に働いている障がい者の仲間たちから学んだという、働くことについて一番大切なことは、会社のあるべき姿は社員が働く幸せを得る場所だということで、利益第一主義では会社が永続的に発展できないという。障がい者雇用のスタートにまずこの1冊を。
(画像は
Amazon.より)
▼外部リンク
日本でいちばん温かい会社
http://www.wave-publishers.co.jp/np/isbn/9784872907971/
記事提供:障害者雇用インフォメーション|