2018年の精神障がい者雇用義務づけに備えて。京都府のガイドブックが今、役立つ
2016年03月28日

2018年の義務化に向けて注目される精神障がい者雇用
年々増加傾向にある障がい者雇用だが、中でも今注目されているのは精神障がい者の雇用についてだろう。2018年4月から障害者手帳を持つ精神障がい者の雇用が義務づけられているからだ。
来る改正法の施行に備え、厚生労働省が発表している障がい者雇用状況の集計でも精神障がい者の雇用数は飛躍的に増えている。しかし一方で精神障がい者を雇用すること、また職場定着への不安を抱える企業も少なくない。
京都府で発行されたガイドブック
そこで参考にしたいのが、京都府でつくられた企業向け雇用支援ガイドブック「精神障がい者と共に働くための知っとこガイドブック」だ。製作、発行されたのは2014年だが、掲載されている内容は現在でも使える情報ばかりだ。
精神障がいを理解するためのヒントが満載
同ガイドブックでは精神障がいを理解するヒントを紹介。精神障がいに関するデータほか、特徴や接し方の手がかりなどをイラスト入りで分かりやすくまとめている。また、実際に働いている当事者の就労を支援している人たちのインタビューを掲載。
統合失調症、気分障がい、神経症・ストレス関連性障がい、てんかん、高次脳機能障がい、発達障がいといった精神障がいの種類が詳しく解説されている。
そのほか京都精神科医療の歴史や支援センターの紹介などもあり、京都府の事業者にとって役立つ情報が満載。精神障がいについての内容は地域外でも充分参考にできるものだ。
なお末尾には、精神障がいに関心を寄せてもらうきっかけになればと精神障がいがわかる本・映画を紹介。こうしたものを利用して職場の理解を得るという使い方も考えられる。ガイドブックはPDFで、京都府の公式ホームページから閲覧、ダウンロードができる。
(画像はPDFより)
▼外部リンク
企業向け雇用支援ガイドブック「精神障がい者と共に働くための知っとこガイドブック」を発行しました
http://www.pref.kyoto.jp/koyou/news/general/2014/guide2.html精神障がい者と共に働くための知っとこガイドブック
http://www.pref.kyoto.jp/koyou/news/general/2014
記事提供:障害者雇用インフォメーション|