地方地域や大学での障がい者雇用支援への取り組みを紹介する本
2016年02月09日
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長年障がい者について研究する三原博光氏
県立広島大学保健福祉学部人間福祉学科教授として活躍している三原博光氏は障がい者、高齢者の研究、福祉に長年携わり、「日本の社会福祉の現状と展望―現場からの提言」(株式会社岩崎学術出版社)ほか多数の著書もある。
障がい者就労についての新刊発売
そんな三原氏の最新刊が2016年2月10日(水)に関西学院大学出版会から発売される。それが「障害者家族の理解と障害者就労支援 県立広島大学での実践的試み」2,000円(税別)だ。
同書は2部構成になっており、第1部では障がいを持つ当事者を取り巻く家族の多岐にわたる多くの問題点についてを取り上げる。
地域で、大学で取り組む障がい者就労支援
第2部は障がい者の就労問題。その実態調査と共に県立広島大学と地域が協力して行った取り組みについてを紹介している。内容はまず障がい者の就労支援の実態として障がい者の就労動向、三原市内の一般事業所における障がい者雇用の意識、中四国地方の障がい者施設の就労実態。
次に大学における障がい者支援活動として、大学の食堂における知的障がい者の就労体験の取り組み、大学生の障がい者の就労に対する意識、大学におけるドイツ菓子講習会を通して障がい者就労支援、大学でのビーチボールバレー・食事交流会による地域の障がい者家族への余暇支援を紹介。
最後にこれらの事例を踏まえ、障がい者福祉の展望として障がい者福祉の実践的取り組みから見えてくるもの、障がい者のインクルージョンを目指した大学の障がい者支援活動の利点を考察する。
障がい者雇用においては就労後の支援において家族との関わりも必要になる場合があり、また地方の障がい者雇用の実態、大学の就労支援など企業側からも参考になる内容となっている。
▼外部リンク
障害者家族の理解と障害者就労支援 県立広島大学での実践的試み
http://www.kgup.jp/book/b216139.html
記事提供:障害者雇用インフォメーション|