長い間、障がい者雇用に取り組んできた企業の工夫とは
2016年01月03日
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ブリヂストンケミテック株式会社の取り組み
ブリヂストングループの一員として、ポリウレタンフォームの生産を行っているブリヂストンケミテック株式会社は、1990年に、企業の社会的責任(CSR)を果たすことを目的に、障がい者雇用の取り組みを名張製造所でスタートさせた。
四半世紀を超える障がい者雇用
障がい者雇用の取り組みは、主に重度の知的障がい者を対象にし、『一人ひとりに 合わせた仕事づくりによって個人の自立を支援する』方針の打ち立て、さまざまな問題を解決しながら四半世紀を超えるチャレンジを続けている。
その功績は1996年に日本障害者雇用促進協会の職場改善コンテスト『奨励賞』を受けたのを皮切りに、1998年に三重県から障がい者雇用『三重県知事賞』、2002年には厚生労働省の障害者雇用優良事業所『厚生労働大臣賞』、2015年には三重県から高次脳機能障害者雇用優良事業所等表彰など数々の賞を受けた。
2010年7月からは上尾製造所でも障がい者雇用をスタート。こちらも2012年に上尾市から実習による積極的な支援についての表彰、2014年埼玉県から障害者雇用優良事業所認証を受けた。
参考にしたい工夫の数々
共に働く社員たちへの障がい者理解、障がい者指導員の配置、的確な仕事配分、健常者とペアで仕事を行うなど確実な作業ができるためのフォロー、困ったとき、体調不良の時に応援要請ができるお助けブザーの設置などの安全配慮等、長い時間をかけ、試行錯誤を繰り返しながら、実績を上げてきた。
また仕事以外でも社員旅行や社内行事への参加など仕事だけではなく、余暇を楽しむ時間を促すなど当事者に寄り添った施策を行っている。その結果、ラインでの2直2交替勤務を実現。こうした取り組みは、他社も大いに参考にしたいものだ。
▼外部リンク
ブリヂストンケミテック株式会社
http://www.bridgestone-bsct.co.jp
記事提供:障害者雇用インフォメーション|