雇用する企業も参考にできる本、『発達障害の自分の育て方』
2015年12月22日
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著者は大人の発達障がいの当事者
2015年12月2日(水)に株式会社主婦の友社から発売され、話題となっている『発達障害の自分の育て方』1,300円(税別)。最近、成人し社会人になってから発達障がいと診断された、大人の発達障がいが問題となっている。
診断がわかるまでの苦労
この本の著者で発達障がいの「生き方」
研究所Hライフラボを主宰する岩本友規氏も生きにくさがありながら原因がわからず、苦労した過去を持つ。
中央大学法学部卒業後、正社員として採用されながら、以前は仕事が重なるとストレスが増大し、休みがちとなり、芳しい成果も上げられないダメな社員だったという。
転職すること4回。前職のモバイル通信キャリアで過労が引き金となりうつ病を発症、休職。復職後30歳を過ぎて発達障がいであるアスペルガー、ADHDと診断された。その後障がい者として外資系コンピューターメーカー、レノボ・ジャパン株式会社に転職した。
現職で成功できた理由を細密に分析
現職ではアスペルガー症候群の特性、分析、パターン思考を活かして需要分析を担当。データアナリストとして活躍している。体調不良欠勤がほぼ無くなり、メンタル、身体の両面とも調子が大幅に改善され、さらに所属している部署の個人優秀賞を受賞するまで仕事にも集中できるようになったのだ。
症状を大きく軽減できたのはなぜなのか。同書では自身が具体的な経験を一般的な人間の成長過程に必要な事項と重ね、データアナリストならではの緻密さで分析。
大人の発達障がい者に役立つと思われるポイントを、実践しやすいようにマニュアルの形でまとめている。大人の発達障がいを克服したい当事者はもちろん、企業側も障がい特性への配慮や能力を活かせる仕事の創出など参考にできる内容となっている。
(画像は
Amazonより)
▼外部リンク
発達障害の自分の育て方
http://shufunotomo.hondana.jp/book/b211528.html
記事提供:障害者雇用インフォメーション|