ノーマライゼーションを実践する、柿の葉すしで有名な柿千の障がい者雇用
2015年11月16日
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奈良名物柿の葉すし
奈良の名物といえば柿の葉すし。その発祥の地、天川村で1978年創業以来、柿の葉すしをメインとした食品製造、販売事業に取り組んできた柿千を経営する株式会社あじみ屋。
同社は本物の食へのこだわりと共に、会社と社会は車の両輪という考え方から社会貢献活動にも積極的に参画している。
共に働く障がい者雇用の形
また共生社会の実現に向けノーマライゼーションの実践に取り組んでおり、当事者を障がい者ではなく、貴世満(キヨミツ)の仲間達と呼び、彼らが働きやすい職場となるような配慮をしつつ、特別扱いせず共に働く仲間としてサポートしているという。
貴世満とは「貴き者が世の中に満ちあふれている」という意味で障がいや年齢、性別に関係なく人間は本来平等である、という同社の造語だ。
専門の資格を取得した相談員支援や学習会
同社では障がい者直属担当の上司、ほか12人のスタッフが障がい者職業生活相談員の資格を取得し、その知識やノウハウを活かして各職場で当事者達を支援。
そのほか当事者達へ、買い物時の計算など社会生活に必要な基礎能力の習得をめざし、勉強会という学習支援を毎週続けている。その成果は調理師免許を取得するなどめざましい。
同社では2015年10月末現在、31人の当事者が特例子会社ではなく、同じ職場で働いているという全国的にも珍しいモデルケースとして、自治体やさまざまな業界の民間企業から注目されている。
同社の取り組みは2014年度大阪府障がい者サポートカンパニー優良企業に登録されるなど自治体や公的機関からも表彰されている。詳細は同社ホームページの表彰、メディア掲載のページで知ることができる。
▼外部リンク
柿千
http://www.kakisen.co.jp表彰・メディア掲載
http://www.kakisen.co.jp/socialactivity/commendation.html
記事提供:障害者雇用インフォメーション|