大分県立美術館OPAM内にある障がい者の働くミュージアムカフェが話題に
2015年08月03日
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2015年4月開館の大分県立美術館
2015年4月24日(金)に開館した大分県立美術館OPAMは大分の文化風土にちなんだ「出会いと五感のミュージアム」としてユニークな企画展を開催し、話題を集めている。世界で活躍する建築家坂茂氏設計の建物も透明性のある美しい空間として評判だ。
障がい者たちの雇用の場でもあるミュージアムカフェ
大分県下で60年以上活動を続けている社会福祉法人博愛会が立ち上げた大分市にある知的障がい者が働く「博愛会地域総合支援センター」(多機能型)は、同美術館内でミュージアムカフェ「cafe charite(カフェ・シャリテ)」を運営している。
生産から加工まで食材も障がい者が携わる
同法人は福祉農業施設で農産物と畜産物を生産、その生産物を加工、販売まで一貫して行い、その全ての場所で障がい者が仕事に携わってきた。このカフェも障がい者の職場となる。
カフェのインテリアデザインも坂氏が手がけ、木のパーティションが美しい店内に仕上がっている。店名はフランス語で「慈悲」「博愛」という意味で障がいのあるなしに関わらず、全ての人が楽しく過ごせる場にぴったりだ。
久住高原の自社農園コロニー久住で育てた新鮮な野菜や豊後牛といった安心、安全な素材を使ったランチメニュー、カフェメニューを提供。全てのメニューには大盛りの「久住高原サラダ」が付く。
美術館の新見館長と「BAR PONTE」の梯哲哉シェフが大分県出身の芸術家の作品などにインスピレーションを得て考案したスペシャルメニューや企画展とコラボしたメニューも登場する。
地元と一体化したこのような障がい者雇用の場を広げる形は他の支援事業者も参考にしたいところだ。
▼外部リンク
「cafe charite(カフェ・シャリテ)」
https://www.facebook.com/cafecharite大分県立美術館
http://www.opam.jp/op/社会福祉法人博愛会
http://hakuai-oita.com
記事提供:障害者雇用インフォメーション|