兵庫県でオープンした聴覚障がい者の店「手話カフェかもめ」
2015年07月28日
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「デフサポートかもめ」のさまざまな活動
兵庫県神戸市で活動している、聴覚障がい者やその家族、ボランティアがつくっている支援団体「デフサポートかもめ」は、緊急通知システムWeb119登録への登録といった聴覚障がい者に必須な事柄を行う、はたまたスリッパ卓球や近くの観光スポットに出かけるツアーを催すなど、楽しいイベントも手がける多彩な活動を行っている。
念願の手話カフェオープン
同団体が2015年7月18日(土)に念願の「手話カフェかもめ」をオープン。耳が聞こえない人だけの店ということから何紙かの新聞に取り上げられるなど話題を集めている。
そもそも昨年夏に大阪で聴覚障がい者たちの喫茶店と作業所が一体型となった「手話楽々」を見学したことに触発され、自分たちもそのような店を持ちたいと1年間準備を重ねてきた。
開店日前日には豪雨などで混乱があったものの、遠くから足を運んだという聴覚障がい者や訪れた健聴者たちから多くの激励と応援を受けたという。
親しみやすい雰囲気とメニューが魅力
店舗の場所は大安亭市場内の貸しスペース「イベントハウス」。7月は25、26、27日。8月は11、15、19、22、25日に営業するそうだ。メニューはカレーライスとかき氷、ソースせんべいなど。縁日の出店のように、大人から子どもまで気軽に利用できる親しみやすい店構えだ。
聴覚障がい者の就労における選択肢の中に接客という分野が開拓され、そういった場所を健聴者が訪れ、聴覚障がい者への理解、共生のスタイルが生まれる。「手話カフェかもめ」の成功と同団体の今後の活動に期待したい。
▼外部リンク
デフサポートかもめ
http://kamome2015.blog.fc2.com/
記事提供:障害者雇用インフォメーション|