専門家が共著。発達障がい者のキャリア&ライフのマニュアルブック
2015年06月21日
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認知されてから歴史が浅い発達障がい
1980年代以降から先天的な脳障がいとして認知され始めた発達障がいは、日本においてはまだ明確な診断基準も定まらず、障がい特性も多岐にわたるため、当事者自身が障がいに気付いていないことも多いとされる。
就職など社会に出て気付くケースも
学生生活から成人し、就職して社会に出た途端にコミュニケーションがうまく取れず、仕事上の失敗や職場での人間関係などのつまずきから、うつ状態などの精神疾患を引き起こし、産業医や心療内科に掛かったところで、発達障がいの可能性に気付く場合も少なくない。
発達障がい者、周囲の支援者が知るべき多くの情報
発達障がいと診断された、また自身が発達障がいではないかと感じている当事者のみならず、当事者に関わる職場の上司、企業の人事担当者のための本が株式会社弘文堂から2015年7月3日(金)に発売される『人材紹介のプロと精神科医が答える 産業医と発達障害の人のキャリア&ライフBOOK』石井京子・ 池嶋貫二 ・林哲也 ・ 水谷美佳著1,800円(税別)だ。
早期診断された場合の療育、教育や学生時代の事例から就業して気付いた事例など大人の発達障がいについての説明。発達障がいの診断や二次障がい、うつのリワークについてのQ&A、利用できる福祉制度、家族との関わり、社会との関わりなど発達障がいに関するさまざまな情報が書かれている。
また産業医やリワーク施設との想定問答集や当事者が受けることのできる支援制度についての解説も。発達障がい者のキャリア形成を考える上で参考にしたい1冊だ。
(image:
Amazon.co.jpより)
▼外部リンク
『人材紹介のプロと精神科医が答える 産業医と発達障害の人のキャリア&ライフBOOK』
http://www.koubundou.co.jp/book/b200917.html
記事提供:障害者雇用インフォメーション|