障がい者スポーツを支援する特例子会社の先駆け「ホンダ太陽」
2015年03月16日
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障がい者スポーツと企業雇用
2020年開催の東京オリンピック、パラリンピックに向けてさまざまな競技の大会が注目を集める中、障がい者雇用とスポーツとの関係もクローズアップされている。
2015年2月26日(木)には日本オリンピック委員会と日本パラリンピック委員会が連携し、パラリンピックを目指すトップアスリートの就職支援の一環としてトップアスリートの就職支援ナビゲーションである「アスナビ」の、パラアスリート採用企業交流会を開催した。
障がい者スポーツをバックアップ
障がい者スポーツを支援しながら、会社の商品開発にそれを活かしている先駆けともいえるのが、大分県にある本田技研工業株式会社の特例子会社である1981年に設立されたホンダ太陽会社と1992年設立のホンダアールアンドデー太陽株式会社だ。
同社はホンダアスリートクラブを立ち上げ、車いすマラソンや水泳といった障がい者スポーツのステージでトップアスリートとして活躍する選手をバックアップしている。2015年3月8日(日)に京都で開催された第26回全国車いす駅伝では、同社から大分県A選抜に3名、B選抜に1名が出場した。
系列会社が「陸上競技用車いすレーサー」を製作・販売
この競技に使用する「陸上競技用車いすレーサー」はホンダグループの八千代工業が国際レースに参戦する競技者向けに製造、販売を行っており、共同開発に協力しているのが同社である。
また同社の主な生産品は2輪車、4輪車、汎用の各部品だが、この技術力を使って従業員が仕事に対応できるよう治具を製作。実際に使用する当事者の改善提案を受けながら、治具でのユニバーサルサポートも行っている。
ホンダの技術向上、地域、社会活動の貢献を担う特例子会社2社の在り方は障がい者雇用に取り組む上での参考になろう。
▼外部リンク
ホンダ太陽株式会社
http://www.honda-sun.co.jp
記事提供:障害者雇用インフォメーション|