大人の発達障がいのシーン別解決ブックで職場でのトラブルを軽減
2015年02月22日
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今後ますます注目される発達障がい
2018年4月から施行される精神障がい者雇用の義務化に向け、企業側もその障がい特性を知ることが必要だ。中でも近年定義された発達障がいは、大人になってから発達障がいと診断されるケースも増えている。
大人の発達障がい者に向けた本
現在の職場でその障がいが疑われるケースや今後の障がい者雇用に役立てるために、企業の担当者が知っておきたい大人の発達障がいを紹介した本が2015年2月20日(金)に株式会社主婦の友社から発売された「大人の発達障害 アスペルガー症候群・ADHDシーン別解決ブック」1,728円(税込み)だ。
筆者は話題となった「のび太・ジャイアン症候群」を出版し、発達障がい専門のクリニックも開院している司馬理英子氏。
職場でのトラブルの実例と解決法を紹介
この本は人とのコミュニケーションが苦手、場の雰囲気を読めない特性があるアスペルガー症候群と、片付けられない、集中力がない、仕事を途中で投げ出す特性があるADHD(注意欠陥・多動性障がい)という2つの発達障がいの症例を取り上げ、大人の当事者に向けたトラブル解決集だ。
第1章では大人の発達障がいの正しい知識を説明。第2章ではアスペルガー症候群の人が直面する、人付き合いがうまくいかない、職場で孤立する、こだわりが強い、話を真に受ける、冗談が通じないなどのシーン別解決法。
第3章ではADHDの人によくある、思いついてすぐ行動するが、途中で挫折する、会議が苦手、段取りよく仕事ができないなどのトラブルについての解決法を紹介。
巻頭には大人の発達障がいの様子を描いたコミックなどもあり、分かりやすく書かれている。実例に基づいた同書は、発達障がいとは何か理解への足がかりへぴったりの1冊だ。
(image:
Amazon.co.jpより)
▼外部リンク
シーン別解決ブック/株式会社主婦の友社
http://shufunotomo.hondana.jp/book/b193258.html
記事提供:障害者雇用インフォメーション|