兵庫県、プロの指導で授産製品の販売力向上を目指す!
2015年02月20日

より魅力のある製品作りで工賃アップを!
兵庫県では、障がいの有無に関わらず、ともに働き、県民の誰もがもてる力を発揮して社会で活動できる「ユニバーサル社会」の実現を目指した取り組みを進めている。その一環として、阪神南地域では、障がい者のしごと支援事業「みんなのしごと」を展開中だ。
この「みんなのしごと」事業では、就労支援施設や障がい者雇用に積極的な企業の取り組み事例などについて、専用ホームページを通じた情報発信を行うことに加え、授産製品の販売力向上を目指した研修の実施を進めている。
平成25年度には「障害者就労支援施設リーダー養成講座『ものづくりデザイン講座』」として、プロのデザイナーを招き、ものづくりにおける問題点の発見や、完成した商品をより魅力的に見せる工夫などを学ぶ機会を提供した。
消費者目線を意識したものづくりを指南
これに引き続き、平成26年度は「授産製品販売力向上研修」を実施。「デザイン思考」や「消費者目線のものづくり・サービスデザイン」などについて詳しく学び、さまざまな分野のプロの力を借りながら、商品・サービスそのものの魅力やアピール力をアップさせて販売促進につなげ、障がい者の工賃アップが実現されるよう工夫を重ねている。
研修の概要は、毎回ホームページから公開されており、他地域の関係者なども参考にすることができる。18日には、消費者の購買行動・接客のポイントなどを学んだ第2回の研修会概要と、これまでの講座内容を踏まえて行った、展示即売会「ものづくりの絆市」の実践報告がアップされた。
参加施設からの評判も良く、指南された内容は商品開発や販売の展開方法に活かされ、徐々に成果を生みつつある。今後さらに成功事例として各所の取り組みが積み上げられ、工賃の底上げによる障がい者の社会的・経済的自立促進が実現されることを期待したい。
▼外部リンク
兵庫県 阪神南「みんなのしごと」 ホームページ
http://web.pref.hyogo.lg.jp/hsk05/minna/index.html
記事提供:障害者雇用インフォメーション|