田辺市、障がい者就労を2倍にする福祉計画の素案を公開
2015年02月12日
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福祉施設から地域生活へ、日中活動の場を確保
和歌山県田辺市は6日、障がい者の日常生活や社会生活を総合的に支援するための「第4期障害福祉計画」素案をまとめ、ホームページで公開した。計画は平成27年度から平成29年度までの3年間を対象としたもので、市内における障がい者福祉サービスの向上、障がい者就労のさらなる推進を図ることを策定の目的とする。
計画は障害者総合支援法に基づき作成されているもので、田辺市では平成18年度から3年ごとに策定している。福祉施設から地域生活への移行を推進し、障がい者の社会的・職業的自立、ノーマライゼーションの実現に向けた具体的な方策や目標値、サービスの提供方針などを示すものとなっている。
福祉施設から企業への就職を2倍に!
公開された素案資料によると、福祉施設から一般就労への移行を推進し、障がい者就労を拡大する点については、第3期計画で平成18年度の移行実績3人から4倍とする12人に設定していたが、平成24年度は14人、平成25年度は8人、目標年度の平成26年度では10人(平成26年度12月時点)と、年度ごとに大きな差が出たという。
田辺市では、今後も就労支援部会を活用しながら、相談支援事業所や就労関係事業所、障害者就業・生活支援センター、ハローワークなどと連携を深めていくことが重要であるとし、今期の目標値は、平成24年度と平成25年度の平均数を基準に、その2倍にあたる22人と設定。一般就労を希望する障がい者が、福祉施設などから企業へと就職できるよう、重点的に支援していく方針を示した。
このほか障がい者の社会的自立をサポートするため、相談体制の強化、一人暮らしやグループホームへの入居など体験機会の積極的な提供、緊急時の受け入れ体制を確保することなど、生活面での支援整備を推進するという。各支援は複数の機関が分担して担い、地域全体として充実したものにしたいとしている。
田辺市では、2月20日までこの素案に対する意見を募集しており、田辺市民総合センター1階 やすらぎ対策課障害福祉室、および各行政局住民福祉課への直接持参や、電子メール、FAX、郵送での送付などで受け付けている。詳細はホームページなどで確認を。
▼外部リンク
田辺市 第4期障害福祉計画(素案)について
http://www.city.tanabe.lg.jp/shougaifukushi
記事提供:障害者雇用インフォメーション|