設立20周年を迎えるタケダの特例子会社の取り組みとは
2015年02月04日
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設立20年を迎える特例子会社
2015年、今年で20周年を迎える株式会社エルアイ武田は1995年に医薬品業界で初めての障がい者雇用を目的として設立された、武田薬品工業株式会社(タケダ)の特例子会社だ。
障がい者採用8名から72名まで拡大
主な業務は印刷・組み版・データ入力業務、包装補助業務、武田薬品グループ内の清掃業務、洗濯業務、コピー業務。
聴覚障がい者4名、知的障がい者4名の計8名という採用状況からスタートし、現在では障がい者72名を雇用、事業を順調に拡大している。障がいの内訳も聴覚、知的、肢体、内部、精神とさまざまな人がおり、そこに生じる課題を克服しながら力を合わせて働いているという。
コミュニケーションと仕事への意識を高める工夫
同社ではスタッフ同士のコミュニケーションを大切にし、当事者がプロ意識と自身の仕事に対しての向上心を持って働ける環境を長い歴史の中で作りあげてきた。
2013年から人材育成に向けて、当事者メンバーの伝達技術の向上と支援するリーダーの支援技術の向上を目的とし外部専門講師を招いてジョブコミュニケーション・スキルアップセミナーを開催。
ほか月1回各グループ代表と会社代表が集まり、職場の意見交換を行う職場定着委員会を開き、互いの職場の状況を知り共通認識を図っているほか、同委員会で社内旅行や交流会、懇親会などの社内行事を企画、実行。職場以外でのつながる場を提供している。
また業務グループ間の連携や定期清掃の終了ミーティング、 ビルクリーニング技能士資格取得へのバックアップ、アビリンピック参加など仕事への意欲を高める取り組みも多い。
大阪府障がい者サポートカンパニー優良企業にも登録されている同社は、障がい者雇用を考える企業や特例子会社設立を計画している企業にとって参考にしたい好事例だ。
▼外部リンク
株式会社エルアイ武田
http://www.li-takeda.co.jp
記事提供:障害者雇用インフォメーション|