佐賀県で「第37回障害者技能競技大会」開催、日頃の成果を披露
2015年01月27日
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接客やPC操作、縫製、ビル清掃など職業能力を競う
20日と24日の2日間、「第37回佐賀県障害者技能大会」が開催された。この大会は佐賀障害者職業センターと県が開催しているもので、障がい者自身に技能労働者として社会参画を果たす自信と誇りをもってもらうこと、そのスキルアップを図ること、そして一般にも広く障がい者の能力を知ってもらうことで、雇用促進と地位向上が実現されることを目的としている。
障がい者らは、日頃の訓練や学習の成果をもとに、それぞれの競技種目に臨んだ。20日には、村岡屋大和店で「喫茶サービス」の競技が行われ、接客マナーや喫茶サービス作業、サービス者としての行動と態度が審査された。
より幅広い職種での活躍に期待
24日には、競技会場をポリテクセンター佐賀に移し、ビジネスに必要とされる作表や書簡文作成、入力・編集構成、文書作成などを行う「ワード・プロセッサ」種目や、装飾、表作成、データ処理およびグラフ作成といった「パーソナル・コンピュータ(表計算)」種目が実施された。
また、木箱を作る「木工」種目に、弾性床清掃、机上清掃の技術を競う「ビルクリーニング」種目、知的障がい者を対象とした、エプロン制作やきんちゃく袋の制作を行う「縫製」種目なども行われ、幅広い年代の参加者らが真剣な表情で課題に取り組んだ。
職業スキルの向上は、障がい者が戦力として積極的に雇用されることにつながるほか、それぞれがやりがいをもって生き生きと働くことができる社会の実現に寄与すると考えられる。こうした機会を通じて、障がい者に対するより一層の理解と認識が深められ、幅広い職種での就労が促進されることを期待したい。
▼外部リンク
佐賀県 プレスリリース
https://www.pref.saga.lg.jp/web/kisha/_85798
記事提供:障害者雇用インフォメーション|