悩みや不安を抱え働く障がい者は84%、ゼネラルパートナーズが調査
2014年12月26日
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精神障がい者では95%が仕事上の悩みや不安を訴える
障がい者雇用を専門に就業支援や雇用モデルの開発を行う株式会社ゼネラルパートナーズは24日、同社が障がい者雇用の実態を研究・調査する部門として運営している「障がい者総合研究所」から、「仕事の悩みや不安」に関する調査の結果をまとめたことを明らかにした。19日よりホームページで公開している。
近年、企業にとっても、採用した障がい者が適性を活かして活躍し、長期的戦力となっていくような環境を整備することが、非常に大きな課題となっており、今回の当事者らを対象とした意識調査結果は、示唆に富む内容となっている。
調査対象は、20~60代の就業経験のある障がい者。2014年10月15日~2014年10月21日の期間、インターネット調査で実施し、103名の有効回答を得た。その結果、仕事上で悩みや不安を抱えていると答えた人の割合は84%に上り、とくに精神障がい者では95%にも達していた。
約7割が職場は相談しにくい雰囲気と回答
また、現職または前職の職場環境について、悩みや不安を相談しやすい雰囲気があるかどうか尋ねたところ、「はい」は31%、「いいえ」が69%で、約7割が相談しにくいと感じていることが明らかになっている。
実際の相談相手が誰かを尋ねた問いでは、「社外の友人・知人」や「家族」が上位を占め、「相談したいが誰にも相談できない」と答えた人も3番目に多かった。上司や同僚、先輩、人事担当者などはいずれもそれらより少なく、全体の約2割以下にとどまっている。
「社内の相談窓口」を挙げた人は最も少ないなど、今回の結果では、多くの働く障がい者が悩みや不安を普段から抱えているものの、社内では相談できず、社外の相談相手を頼るか、自分で何とかしようと我慢し続けている現状が浮き彫りとなった。
安定的な就労を実現し、障がい者の活躍を引き出して職場定着を図っていくには、今後いかに社内で相談しやすい体制や仕組みを構築していくかが重要になると考えられている。
(画像はプレスリリース提供添付資料より)
▼外部リンク
株式会社ゼネラルパートナーズによるプレスリリース(ValuePress!)
http://www.value-press.com/pressrelease/135714障がい者総合研究所 アンケート調査結果公開ページ
http://www.gp-sri.jp/report/detail004.html
記事提供:障害者雇用インフォメーション|