障がい者の力も活かした復興まちづくり、陸前高田市でシンポジウム開催
2014年12月17日
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障がい者就労を活性化し、地域特性を活かしたまちづくりを!
陸前高田市の経営者らを中心に、岩手県中小企業家同友会や株式会社ソシオ エンジン・アソシエイツのメンバーを交え、地域の資源を活かした復興、今日的な課題への解決を図るまちづくりを目指す目的で取り組みを続ける“復興まちづくり会社”のなつかしい未来創造株式会社。このなつかしい未来創造が事務局を務める一般社団法人生命環境産業振興協議会が主催し、14日、同市市役所の市庁舎4号棟で「誰にでも居場所と出番のある陸前高田の復興まちづくりを考える~ノーマライゼーションという言葉のいらないまちをめざして~」と題したシンポジウムが開催された。
このシンポジウムでは、障がい者の就労支援も活性化し、就労が困難な人々の力も最大限に活かすことで、誰にとっても暮らしやすい、地域特性を活かした復興まちづくりの具体策を見出すべく、基調講演とパネルディスカッションによる議論が展開された。東日本大震災からの復興を考える上でも、また広く各地域での障がい者就労を考える上でも、貴重な視座を与えてくれる機会となったようだ。
障がい者も重要な存在と受け入れられる態勢を
まず、就労意欲はあるにも関わらず、なかなか能力を発揮して働くことができない障がい者らの就労支援を積極的に展開し、全国で数多くの実績を上げているアイエスエフネットグループ、株式会社アイエスエフネットの代表取締役である渡邉幸義氏が「社員みんながやさしくなった~アイエスエフネットの取組実績と高田での事業所展開について」をテーマとした基調講演を行った。
岩手日報によると、渡邉氏はこのなかで
「社内で彼らを重要な存在だと受け入れる態勢が必要」と説いた(岩手日報より)
と伝えている。
続いて渡邉氏と、就労継続B型事業所 作業所きらりの所長で陸前高田市障がい福祉計画・就労支援特別委員会の座長を務める伊藤勇一氏、岩手県立気仙光陵支援学校 学校長の杉本則子氏をパネラーに、生命環境産業振興協議会理事の町野弘明氏がコーディネーターを務め、パネルディスカッションが催された。
地域における資源を特性としてどのように活かしていくか、障がい者らも生き生きと働くことができ、みなが能力を活かしていける新たなまちをどのように実現するかなど、活発な議論が交わされ、訪れた人々は熱心に聞き入っていた。
なお、このシンポジウムは、陸前高田市が掲げる「ノーマライゼーションという言葉のいらないまちの実現」を目指す取り組みの一環で、復興庁の委託事業「けせん匠のがっこう」キックオフ・シンポジウムとして開催された。
(画像は案内チラシより)
▼外部リンク
シンポジウム 案内チラシ
http://seimeikankyosangyo.jp/wp/wp-content/uploads/2014一般社団法人生命環境産業振興協議会 お知らせ
http://seimeikankyosangyo.jp/kesentakumi/なつかしい未来創造株式会社 ホームページ
http://www.natsu-mi.jp/
記事提供:障害者雇用インフォメーション|