雇用に備えて読む大人の発達障がいを理解する本
2014年12月11日

社会生活に支障をきたす大人の発達障がい
近年、大人の発達障がいがクローズアップされている。場の空気が読めない、仕事の段取りが下手である、時間管理が苦手といった障がい特性によって、社会生活、仕事に支障をきたし職場の人間関係などがうまくいかなくなるケースもある。
しかし、逆に個性的な感覚や感性といった障がい特性を活かせれば、社会で大いに活躍できる可能性を持っている。実際にそのような事例も少なくない。
発達障がい者採用の心得を学べる本
今後、発達障がい者を採用する場合、大人の発達障がいについて企業担当者や職場で接する人たちは、その障がいについて理解することが就労定着にも通じる。
そこで話題となっているのが2014年12月1日(月)に株式会社小学館から発売された「大人の発達障害をうまく生きる、うまく活かす」 720円(税別)だ。
著書は発達障がいの専門家と当事者
著者は児童精神科医師、臨床心理士で北海道大学名誉教授。発達障がいの第一人者として知られ、北海道大学大学院教授を経て「こころとそだちのクリニックむすびめ」を開設。院長を務めている発達心理学の専門家田中康雄氏。
AS、LD、ADHDなどを持つ当事者であり、発達障がいの息子3人を持つ保護者でもあり、精神保健福祉士・睡眠健康指導士という専門援助の資格を持ち、発達障がいに関しての活動を行っている笹森理絵氏。
同書は当事者に主眼をおいているが、職場の同僚、上司といった周囲の人がわずかなサポートをするだけで、問題が軽減し新たな可能性が広がることをふまえ、周りの人ができるサポートのコツを伝えている。発達障がい者の雇用が増加する中、参考にしたい1冊だ。
▼外部リンク
小学館のホームページ
http://www.shogakukan.co.jp/小学館書籍紹介ページ
http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn
記事提供:障害者雇用インフォメーション|