第15回ヤマト福祉財団・小倉昌男賞は酪農、農業の事業者
2014年12月06日
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ヤマト運輸元会長が設立
1993年9月に設立されたヤマト福祉財団は、障がい者の自立と社会参加への支援を目的に、ヤマト運輸株式会社の社長、会長を務めた故・小倉昌男氏がリタイア後個人資産の大半を寄付し創設した財団である。
財団はヤマトホールディングス株式会社とグループ会社、ヤマトグループ企業労働組合連合会、各グループ会社の社員と労働組合員、約17万名が母体となり、資金面、財団活動を支えている。
障がい者の自立、雇用を支える事業を
2011年4月には公益財団法人ヤマト福祉財団となり、障がい者福祉助成事業や夢へのかけ橋プロジェクトなど、さまざまな障がい者支援事業を行っている。
この財団の大きな事業のひとつに「ヤマト福祉財団 小倉昌男賞」の贈呈がある。この賞は障がい者の仕事づくりや雇用創出、拡大。また仕事場における労働条件の改善などを積極的に推進し、障がい者が生き生きと働ける環境をもたらしている人の中から毎年2名を選出。
2014年受賞者は酪農、農業に取り組む2名の事業者
受賞者には雨宮 淳氏作のブロンズ像と、副賞として賞金100万円が贈られる。今年度第15回小倉昌男賞には農事組合法人共働学舎新得農場代表の宮嶋望氏と株式会社パーソナルアシスタント青空代表取締役の佐伯康人氏が受賞、2014年12月4日(木)に贈呈式が行われた。
宮崎氏は北海道新得町で農場を経営。障がい者たちと共同生活をしながら酪農や製品の質にこだわったチーズづくりを行っている。佐伯氏は愛媛県松山で障がい者と農薬、化学肥料、除草剤を一切使わない自然栽培、自然農法に取り組んでいる。
近年、こうした酪農、農業に付加価値を加え事業を行う事業所が多く見られる中、こうした成功事例が受賞することは他への励みとなり、大きな意味を持つことだろう。
▼外部リンク
公益財団法人ヤマト福祉財団
http://www.yamato-fukushi.jp/第15回小倉昌男賞選考結果のお知らせ
http://www.yamato-fukushi.jp/news/2014/1016_53農事組合法人共働学舎新得農場
http://www.kyodogakusha.org
記事提供:障害者雇用インフォメーション|