大阪市西区、障がい者就業訓練を目的とした庁舎の清掃業務委託でコンペを実施
2014年12月05日
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公募型企画コンペの実施を発表
大阪市西区は12月2日、障がい者の就業訓練を目的とした西区役所庁舎の清掃業務委託に関し、その事業受託者を選定するための公募型企画コンペを実施すると発表した。契約期間は平成27年3月1日から平成30年2月28日となる。
発表によると、大阪府内企業の障がい者実雇用率は1.81%で、法定雇用率の2.0%に満たない。また法定雇用率達成企業の割合も42.6%と半数に届いていない。近年、障がい者の雇用者数は増加傾向にあるものの、知的障がい者の場合には就業に結びつきにくく、障がい福祉サービスを長期利用するケースが多くなっているといった現状や、精神障がい者では長時間労働が困難なために就業に結びつきにくいといった課題があるという。
大阪市では、こうした障がい者の就業を支援し、促進していくには、就業に向けた訓練機会の確保と就業へ結びつく就業機会の確保が急務であるとし、さまざまな環境整備や施策を進めている。そのなかで、大阪市や大阪府の取り組みを通じ、職業的重度の障がいがある人で清掃業務に適する人が多いことが見出されてきたといい、雇用に結びついた実績も上がっているため、市の施設における清掃業務を活用した実践的就業訓練を委託実施し、雇用・就労へとつなげていきたいと考えているという。
質問は12月19日まで、来年1月13日までに企画提案を
大阪市西区は、こうした目的で同区役所庁舎の清掃業務を委託するとし、受託事業者には障がい者就業訓練に関するノウハウや一般就労へ向けた支援などの専門性を求めたいとしている。予算規模は上限年間5,268,564円(税込)だが、提案見積価格についても選考時に評価項目とする。
募集に関する質問は、平成26年12月19日の17:30まで電子メールで受け付ける。受け付けた質問は、12月26日にホームページへ掲載するという。参加申請書類の一式は、平成26年12月17日までに西区役所総務課まで持参することとされ、企画提案書類の受付締切は、平成27年1月13日までとなっている。
募集終了後、申請資格の審査と企画提案内容を障がい者就業訓練受託事業者選考会議で審査し、有申請資格者のうち最高点数を取得した応募者を受注者として決定する予定だ。結果は平成27年2月6日までに簡易書留などで通知する。詳細はホームページなどで確認を。
▼外部リンク
大阪市西区 該当公募型企画コンペの実施について
http://www.city.osaka.lg.jp/nishi/page/0000291022.html
記事提供:障害者雇用インフォメーション|