社会貢献支援財団、障がい者支援に功績のあった個人や団体などを表彰
2014年12月04日
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人命救助や被災者支援とあわせ障がい者の自立支援などの取り組みも表彰
普段、あまりその功績が広く知られていないものの、積極的な社会貢献活動を行っている個人や団体を支援し、さらなる活動の普及と進展に寄与することを目的に活動している公益財団法人社会貢献支援財団が12月1日、平成26年度の「社会貢献者表彰式典」を帝国ホテル東京で執り行った。
この「社会貢献者表彰」は、緊急時の人命救助や、社会福祉の増進、国際協力、青少年育成などに多大な功績のあった個人・団体を表彰するもので、今回は47件の取り組みが受賞した。阪神・淡路大震災や東日本大震災、国内外の大規模災害における被災者支援にあたる団体・個人などとともに、障がい者の就労をサポートし社会的・職業的自立を支援する団体なども表彰を受けている。
社会的に認知されることでさらなる活動の普及・進展に期待
東京都の社会福祉法人 太陽福祉協会は、知的障がい者の支援を中心に、施設で農作業や作陶などを行い、社会に理解を浸透させる活動を続けている。重度の知的障がい者もともに活動しているほか、ボランティア養成にも力を注いでおり、古民家をボランティア研修所として開放するなど、先進的取り組みを行っている。活動は約27年にわたって続けられているという。
阪神淡路大震災発生後、高齢者と障がい者を支援するために結成され、それ以降の災害時にも人々の自立を支援する活動を展開している兵庫県の特定非営利活動法人 阪神高齢者・障害者支援ネットワークや、同県神戸市で障がい者施設家族の会が運営する特定非営利活動法人 上野丘さつき家族会のコミュニティバス事業「淡河町ゾーン・バス」も表彰された。「淡河町ゾーン・バス」は、民間バスでは展開できない過疎地の買物弱者ら住民を助けるサービスを提供し、助成金・補助金に頼ることない黒字経営の運行を実現しているという。
また、福岡県の社会福祉法人 柚の木福祉会も受賞した。柚の木福祉会は障がい者、子ども、高齢者の3カテゴリーで15の事業を手がけている。とくに障がい者が施設で作業に取り組むだけでなく、作業所のすぐとなりの教室で学ぶ小学生と交流を持つスタイルを採り、子どもたちが障がい者から紙すきの技術を教わる機会を設けるなど、垣根のない障がい者施設の実現、幼い頃からの様々な人に対する分け隔てない精神の育成を図っている点が評価された。
▼外部リンク
公益財団法人社会貢献財団 公式ブログ該当記事
http://blog.canpan.info/fesco/archive/159公益財団法人社会貢献支援財団 ニュースリリース(受賞者決定について)
http://www.fesco.or.jp/doc/news_20141107.pdf公益財団法人社会貢献支援財団 ホームページ
http://www.fesco.or.jp/
記事提供:障害者雇用インフォメーション|