三重、障がい者の就労を支援する接客サービス技能検定を初実施
2014年11月15日
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職業的自立を支援すべく県教委が初めて実施
三重県教育委員会が去る11月4日、県立特別支援学校高等部の生徒を対象とする「平成26年度県立特別支援学校接客サービス技能検定」を実施した。今回が初めての実施となるもので、障がい者にサービス業で求められる接客スキルを身につけてもらうことで、幅広い職種での一般就労を促進し、職業的・社会的自立が実現されることを目指す取り組みとなっている。
株式会社グリーンズの協力を得て実現したこの技能検定は、津市羽所町のホテルグリーンパーク津 6階 葵・橘の間で行われた。検定の内容は、来客者の案内から注文を取り、調理係へと伝えること、飲料を提供すること、提供後のカップや皿などを下げて卓上の清掃・整理などを実施すること、準備・待機することといったもので、こうした実技を「三重県立特別支援学校接客サービス技能検定評価表」にもとづいて、グリーンズの職員が審査員となり評価を行った。
日頃の成果を発揮、接客での一般就労を目指す
技能検定当日には、県内の特別支援学校から10名の障がい者が参加。日頃の作業学習で身につけた知識や技能の成果を発揮し、やや緊張の面持ちながらも、笑顔で丁寧な接客実技をみせた。
審査員の実技評価を受け、県教育委員会は講評を行ったほか、10段階評価での認定証を授与。長く安定して働ける環境の獲得や自立を実現していく上で求められる能力や態度の一層の向上につながるよう、検定を行った。こうした検定の活用で、障がい者ら自身におけるスキル・学習意欲のアップと、社会における理解が進み、障がい者雇用の促進へとつながることが期待される。
▼外部リンク
三重県 「平成26年度県立特別支援学校接客サービス技能検定」の実施報告
http://www.pref.mie.lg.jp/TOPICS/2014110020.htm三重県教育委員会 ホームページ
http://www.pref.mie.lg.jp/kyoiku/hp/
記事提供:障害者雇用インフォメーション|