障がい者らの雇用促進も図る「ご当地お土産プロジェクト」が長野県知事表彰に
2014年11月09日
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長野県「地域発 元気づくり大賞」の1つに!
長野県は7日、地域の活性化を図るさまざまな取り組みを支援する「地域発 元気づくり支援金」を活用して行われた事業のなかから、とくに優れたものを表彰する「地域発 元気づくり大賞」の受賞事業を発表した。
選定対象は、平成25年度にこの支援金を活用して実施された679事業のうち、各地方事務所で知事表彰を受けた10事業。このなかから、さらに魅力あふれる地域づくりに大きな貢献があったと認められる3事業を「地域発 元気づくり大賞」に選んだ。この3事業のなかに、伊那市の「伊那発!製造業ご当地お土産プロジェクトチーム」が実施した「伊那発!完全地産・製造業ご当地お土産プロジェクト 地域活性化推進事業」が入り、注目を集めている。
衰退する地域製造業の復活と就労困難者の雇用促進を!
この「伊那発!完全地産・製造業ご当地お土産プロジェクト 地域活性化推進事業」は、近年衰退が著しく、数多くの課題を抱えている地域製造業を復活させるため、地元で新たな産業を創出し、障がい者など就労が困難な人々の雇用促進も図ることで、地域全体の活性化を目指そうというもの。伊那地域を代表する土産品について、地域住民・行政・支援機関などがアイデアを出し合い、設計から製造、組み立て、完成商品の梱包まで、すべてを地元で行う“完全地産”システムで、事業として軌道にのせるべく、活動を展開した。
第1弾では、「花ひらくサクラコマ」を商品化。市役所や商工会議所に加え、社会福祉協議会も協力して製品化し、昨年2月に発売した。土産品として活用してもらうことで、地域のものづくりの意義を再確認することができたほか、福祉作業所との連携で障がい者スタッフの工賃アップ、障がい者雇用の新規創出にもつながったという。
第2弾として伊那市イメージキャラクターの「イーナちゃん」をモチーフとした、重心移動で歩くことができるプラスチックモデル「とことこイーナちゃん」も今春完成。地域の人々の郷土愛醸成も促進された。
こうした取り組みは全国でも珍しく、大きな波及効果があったことから高く評価され、今回「地域発 元気づくり大賞」の1つに選ばれるものともなった。事業主体となった有限会社スワニーをはじめとするプロジェクトチームは、今後もこうした地域連携による「ご当地お土産」の生産環境を維持・発展させ、新産業としての基盤強化に努めていくとし、障がい者らのさらなる雇用創出も目指していきたいとしている。
▼外部リンク
長野県 プレスリリース
http://www.pref.nagano.lg.jp/shinko/happyou/261107伊那発!完全地産・製造業ご当地お土産プロジェクト 公式サイト
http://kanzenchisan.com/平成25年度 地域発 元気づくり支援金事業総括書より該当資料
http://www.pref.nagano.lg.jp/kamichi
記事提供:障害者雇用インフォメーション|