長野県、障がい者の農業就労を考えるシンポジウムを開催
2014年11月08日
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県松本合同庁舎で開催、農福連携を考える
長野県は11月5日、農業分野における障がい者の就労の場の創出と拡大を図り、農業と福祉の連携を推進すべく、県松本合同庁舎講堂を会場に「農業と福祉の連携に関するシンポジウム」を開催した。当日は市町村で障がい者福祉を担当する職員や、就労支援事業所の関係者などが多数参加。県内外の先進的な事例を学びながら、今後の障がい者理解と農業分野における障がい者就労の可能性について考えを深めた。
第1部では、JA共済総合研究所 主任研究員の濱田健司氏による基調講演「何故、今、農福連携なのか?」が行われ、続く第2部では、先進事例の報告として、株式会社九神ファームめむろの事業アドバイザー且田久美氏が「プロジェクトめむろ」における取り組みを紹介した。九神ファームめむろでは、障がい者をフルタイムで通年雇用しており、障がい者スタッフは農業と農産品加工に従事している。
実践可能な方法を探り、豊かな共生社会の実現を目指す
第3部では、「プロジェクトながのの可能性を探る」と題し、「プロジェクトめむろ」に見られるような先進的事例を長野県においても実践できるか、その課題は何かなどについて、パネルディスカッションを行った。
長野県では、「しあわせ信州創造プラン」(長野県総合5か年計画)を設定し、豊かな共生社会の実現を目指して、さまざまな施策を進めている。こうした“農福連携”の可能性を探る取り組みはその一環として実施されているもので、「障がい者の農業就労チャレンジ事業」として、関連部署が連携して情報を集約し、事業化を推進したり、登録制の「農業就労チャレンジコーディネーター」や「農業就労チャレンジサポーター」を設けたりと、注目すべき活動が開始されている。
▼外部リンク
長野県 プレスリリース(シンポジウム開催に関する資料)
http://www.pref.nagano.lg.jp/shogai-shien/happyou長野県 障がい者就労支援事業 参考資料
http://www.pref.nagano.lg.jp/shogai-shien/kenko長野県 ホームページ
http://www.pref.nagano.lg.jp/
記事提供:障害者雇用インフォメーション|