商工中金と福岡県が連携、働く障がい者を応援する融資制度を創設
2014年11月06日
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福岡県の障がい者就労施設を支援する方策
福岡県では働く障がい者応援のため、障がい者が作った製品やサービスを積極的に企業が購入することを奨励する制度「障がい者応援まごころ企業認定制度」を2014年10月から創設、運用を始めている。
認定条件は福岡県内に本社か事業所を有する企業で、障がい者就労施設などから 1年間に10万円以上の物品の購入または役務の調達を行ってその施設から推薦を受けること、従業員50名以上の企業の場合は障害者雇用促進法に基づく法定雇用率が達成されていることだ。
商工中金が制度に連携した企業ローンを設立
この施策に連携して、株式会社商工組合中央金庫(商工中金)の福岡県にある4店舗(福岡支店、福岡流通センター出張所、北九州支店、久留米支店)では「障がい者応援まごころ企業ローン」を創設。
このローンは「障がい者応援まごころ企業認定制度」で認定された事業者を対象に事業の実施に必要な設備、運転資金を融資するもの。
この制度を利用した第1号の会社
10月28日(火)に発表された商工中金のニュースリリースによれば同制度の第1号案件として、福岡支店が九州池上金型株式会社に対し、このローンを活用し事業拡大のための運転資金の融資を行った。
九州池上金型株式会社の事業は、自動車部品・住宅機器など樹脂成形金型の製造。2005年中国上海に現地法人を設立以降は、海外でも技術力が高く評価されており、日系や欧州系企業に金型を納入している。
同社は障がい者就労施設の受託サービスを積極的に利用している実績があり、今後も働く障がい者を応援していく方針だそうだ。このような連携は福岡県内の企業が「障がい者応援まごころ企業認定制度」認定を目指すことへの大きな後押しとなるであろう。
▼外部リンク
商工中金
http://www.shokochukin.co.jp商工中金ニュースリリース
http://www.shokochukin.co.jp/newsrelease/pdf/
記事提供:障害者雇用インフォメーション|