障がい者たちが生産を手伝う多治見修道院ワインを紹介するフェスタ
2014年11月05日
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障がい者が農業へ携わる取り組み
近年、障がい者雇用の仕事として注目されているのが農業である。その先駆けともいえるのが知的障がい者通所授産施設ピア名古屋の取り組みである。
名古屋で活動する「AJU自立の家」の施設
ピア名古屋は1973年に発足し、地域社会の中で豊かな生活創造を実現し、重度障がい者の働く場づくりをめざしてさまざまな活動を行っている名古屋の団体「AJU自立の家」の施設のひとつである。
1997年重度障がい者が働く小規模作業所として福祉機器販売とカタログ通信販売をスタート。2003年10月には知的障がい者授産をベースに身体障がい者と相互利用できる施設としてワイン工房を加え、以後ワイン作りやオリジナルワイン販売の事業を広げてきた。
また岐阜県の多治見修道院でピア名古屋の利用者たちが畑作業を行いワイン造りの手伝いを行っている。障がい者たちがブドウの世話をし、ワイン造りに携わる様子はテレビなどでも放映され、その丁寧で真摯な仕事ぶりが紹介されてきた。
多治見修道院ワインフェスタを毎年開催
その活動も今年で11年めを迎え、2014年11月3日(月)には多治見神言修道院で「第11回多治見修道院ワインフェスタ2014」が開催された。ワインフェスタは1年を通して行っている栽培作業やワイン造り、自立に向かう成果を発表する場として毎年11月の恒例行事だ。
当日は約3000人が来場。メインの多治見修道院ワインほか、世界の修道院ワインを味わいながら、ゲストによるパフォーマンス、ワインのセミナーを楽しんだ。
ワインフェスタの入場料とワイン販売収益は、ピア名古屋と多治見修道院で働く利用者の工賃として支払われる。注目されている事業ではあるが、目標の工賃を支払うのには課題も多いという。しかし次の10年に向けて支援者は前向きだ。
▼外部リンク
AJU自立の家
http://www.aju-cil.com/ピア名古屋
http://www.aju-cil.com/pia/piatop.php
記事提供:障害者雇用インフォメーション|