秋のどんぐりで障がい者就労を!横浜でユニークな取り組み
2014年11月05日
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まちふくのどんぐりレストラン「レ・ドア」
食用になるどんぐりを収穫し、粉にして食材として活用する、一連の作業は障がい者スタッフが担う、そうしたユニークな取り組みを横浜市の企業が進めている。秋も本番となった今、スタッフらは日々忙しく収穫作業に取り組んでいるという。
食材としてどんぐりに注目し、加工して提供することで、障がい者の雇用を創出し自立を支援するというこの取り組みを行っているのは、横浜市旭区中にある株式会社まちふく。ビルの1階を「どんぐりランチ レ・ドア」という飲食店店舗とし、2階を「三ツ境どんぐりヒルズ」という障害者就労継続支援A型事業所にしている。
健康食材としても注目のどんぐりで障がい者支援を
この「三ツ境どんぐりヒルズ」の障がい者スタッフらは、食用になるどんぐりの木を植えている近隣の寺院や施設等の協力を得て、毎年実を収穫。ひとつひとつ丁寧に割り、ひいてどんぐり粉を製造している。
どんぐりは栄養バランスに優れ、オレイン酸など近年注目される不飽和脂肪酸を多く含む。抗酸化作用やデトックス効果も期待できるなど、身近な健康食材として魅力的なものといえる。
製造したどんぐり粉は、煎餅や焼きドーナツ、クッキー、かりんとう風の菓子、パンなどに加工したり、ノンカフェインで誰にでも飲みやすい「どんぐり茶」としたりして製品化し、販売を行っている。各地で開催されるイベントでの販売にも力を入れており、毎回好評を得ているという。レストランでは、パスタやピザなどにしてどんぐり料理として提供しており、気軽にその味わいを楽しむことができる。
障がい者らは個々の適性に合った作業に従事し、経済的・社会的自立を目指している。どんぐりによって生まれる新たな就労機会と支援のかたちは、他でも応用可能と考えられ、注目のものといえるだろう。なお、レストランの営業は月曜~土曜日の11:30~15:00。日曜・祝日は休みで、ディナータイムは予約のみとなっている。
▼外部リンク
株式会社まちふく ホームページ
http://machifuku.jp/
記事提供:障害者雇用インフォメーション|