埼玉の福祉葬祭、取り組みが評価され「障害者雇用優良事業所」に
2014年10月29日
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葬儀の現場に障がい者雇用を
埼玉県さいたま市浦和区領家に本社を置き、葬儀の運営などを手がける株式会社福祉葬祭が、埼玉県の「障害者雇用優良事業所」に認定された。この「障害者雇用優良事業所」認定は、同県が障がい者の雇用促進を目指し、先進的な取り組みによって障がい者を率先して雇用し、積極的に個々の能力を活用している事業所に対して付与しているもので、今回認定を取得した福祉葬祭を含め、54カ所の事業所が10月22日時点で認定されている。
福祉葬祭は、昭和56年4月10日に「株式会社葬祭センター」として設立された企業。以降、「農協葬祭事業センター」、「日本福祉葬祭」と商号変更を経て、平成14年2月より福祉葬祭として事業を展開している。
同社は、社会貢献・福祉事業の一環として、障がい者の雇用促進と自立援助を積極的に行っており、特例子会社の「株式会社障害者支援センター」と、「社会福祉法人ななくさ」を運営。これらを通じて積極的な障がい者雇用を継続しており、認定においてはその取り組みが評価された。
ギフト製造や生花の生産などに従事
福祉葬祭では、「葬祭センター」として事業を展開していた昭和61年から障がい者雇用を開始。障がい者スタッフがオリジナルのギフト製造や販売を健常者とともに行う体制をとってきた。平成11年には特例子会社に認定され、翌年より祭壇飾りやテント設営・撤去などにも事業を拡大。障がい特性を考慮しながら、葬儀の現場に障がい者の力を取り入れている。その取り組みは各所から評価され、受賞歴も数多い。
また「社会福祉法人ななくさ」は、福祉葬祭が障がい者雇用を始めたことをきっかけに設けた法人で、生花を生産するなど、就労訓練の場として活かされている。
この「障害者支援センター」と「ななくさ」では、現在約110名のスタッフが働いているそうだ。福祉葬祭では、今後も障がい者雇用をはじめとする社会貢献事業、福祉事業にも積極的に取り組み、社会的自立を支援していきたいとしている。
▼外部リンク
株式会社福祉葬祭 かわら版
http://www.fukushisousai.co.jp/blog/2014/10/post-210株式会社福祉葬祭 社会貢献の取り組みについて
http://www.fukushisousai.co.jp/kaisha/social_contribution
記事提供:障害者雇用インフォメーション|