信州大教育学部、知的障がい者の雇用と就労支援を考えるイベントを開催
2014年10月26日
4キャンパスを結び講演会・シンポジウムを開催
信州大学教育学部は、同校の附属特別支援学校で平成26年度文部科学省「キャリア教育・就労支援等の充実事業」を受託し、“企業、学校、家庭をつなぐキャリア教育の推進”をテーマに、さまざまな取り組みをスタートさせている。今回、その一環として県内にある信州大学4キャンパスを情報ネットワークシステムで結び、講演会とシンポジウムを開催することを決めた。
現在、企業の担当者をはじめ、福祉・就労支援専門職従事者や特別支援学校（学級）の教員、一般市民を対象にひろく参加を募っている。参加費は無料だが、事前の参加予約が必要だ。信州大学教育学部では、参加者とともに、地域における知的障がい者の雇用と就労支援について考え、議論、意見交換を行う機会としたいとコメントしている。
11月12日までに申し込みを！
開催日時は2014年11月14日10:00～12:30。会場は長野市西長野にある教育学部キャンパス、上田市常田の繊維学部キャンパス、松本市旭の理学部キャンパス、南箕輪村の農学部キャンパスの4カ所になる。定員は教育学部キャンパスが100名、繊維学部キャンパス15名、理学部キャンパス100名、農学部キャンパス10名で、繊維学部と農学部の2会場は企業担当者のみを対象とするとされている。
当日はまず、信州大学における障がい者雇用と就労支援の現状について、教育学部教授の小島哲也氏より基調報告が行われる。その後、第1部として株式会社サイゼリヤ顧問の正垣昌彦氏をゲストスピーカーに迎え、「企業におけるCSRと障害者雇用」をテーマとした講演会を実施する予定だ。
サイゼリヤは独自の企業理念と高い障がい者雇用の実績を持つことで知られ、その取り組みや工夫は、業種や規模の異なる企業にとっても示唆に富む内容となるだろう。同社では知的障がい者を雇用する際、既存の仕組みを活用しひと工夫加えることを大切にしているという。これにより、障がいのある本人はもちろん、ともに同じ職場で働く他の社員にとっても、雇用をめぐる不安や悩みを解決することにつながったそうだ。講演ではぜひそのポイントを学びたい。
第2部は「地域における知的障害者の雇用と就労支援：大学と企業に求められるもの」と題し、シンポジウムを行う。それぞれに異なる障がい特性や支援ニーズにどう対応し、キャリア教育を行っていくか、学校と企業とのネットワークはどのように構築し活用していくべきかなど、これまでにクローズアップされてきた問題や、実際の取り組み例について、意見交換を実施し、今後の指標としてさらなる障がい者雇用の推進につなげていきたい考えだ。
参加希望者は、事前予約として信州大学教育学部附属特別支援学校（教頭）宛てにFAX、電話、または電子メールで申し込みを行えばよい。締め切りは11月12日だが、各会場とも定員に達し次第受け付け終了となるため、早めの申し込みが望ましい。詳細はホームページおよび案内チラシで確認を。
▼外部リンク
信州大学教育学部 お知らせ
http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/2014/10/2359577.html信州大学 講演会・シンポジウム 案内チラシ
http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/CEESchirashi.pdf
記事提供：障害者雇用インフォメーション｜
