埼玉県が行う支援学校卒後の就労をバックアップするモデル事業
2014年10月26日
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支援学校卒後の課題を解決する事業
埼玉県では障がい者雇用促進のためのモデル研究事業を立ち上げている。それが「チームぴかぴか」事業だ。この事業の内容は特別支援学校の卒業時には一般企業への就職がかなわなかった人などを、埼玉県教育委員会の非常勤職員として雇用。
一般企業への就職が最終目的
その中のさまざまな業務を通して、就労のスキルアップを図り、次の段階として一般企業への就職を支援するというもの。特別支援学校にも事業の成果を伝達し、相互が連携することで、より多くの生徒の一般企業へ就職の実現を目指すことを目的としている。
場所は埼玉県庁第2庁舎10階にある特別支援教育課分室を拠点に活動している。運営体制は現在のメンバーは知的な障害のある人(県立特別支援学校卒業生)12名と支援員4名。
業務内容は庁内の各課や教育機関などから要請される文書、郵便物の集配業務、リサイクル用紙の回収、作成。また文書のシュレッダーがけ、文書の帳合い、封入、発送作業や名刺の印刷、データ入力業務など。勤務時間は週4日、1日5時間勤務。
専門家、協力企業からのアドバイスでスキルアップ
就労支援の取り組みとしては臨床心理士、作業療法士などの専門家、協力企業の人にメンバーの作業の様子などを観察してもらい具体的な支援方法のアドバイスをしてもらう。またより実践的な能力を上げるため、民間企業でのスキルアップ研修を実施する。
メンバー、支援員は県教育委員会の非常勤職員として任期1年での雇用。メンバーの定員は12名だが、一般企業への就職により欠員が生じた際は追加募集をする。2014年10月現在の一般企業への就労実績は5名。
学校卒後の進路の課題に則したこうした支援がモデル事業から本事業に発展することを期待したい。
▼外部リンク
埼玉県ホームページ
http://www.pref.saitama.lg.jp/チームぴかぴか事業
http://www.pref.saitama.lg.jp/page/team-pikapika.html
記事提供:障害者雇用インフォメーション|