社会福祉法人カリヨン、こだわりのそばを刈り取り
2014年10月23日

東祖谷久保地区で地元農家と協力して栽培
徳島で、障がい者の相談支援事業や生活介護・自立訓練事業、就労継続支援事業所(B型)の運営、一般就労への移行支援事業などの活動を展開している社会福祉法人カリヨン(Carillon)が、今年から新たにそば栽培をはじめ、今月18日、初の収穫を行った。
このそば栽培は、徳島市内から車で3時間ほどのところにある三好市東祖谷の久保地区で、地元農家の協力のもと、カリヨンの知的障がい者通所施設である「れもん」に通う利用者らが行っているもの。今夏に種をまき、収穫まで育ててきた。
収穫したそばは約200kg。天日で1カ月間乾燥させたのち、石臼でひいてそば粉とし製麺を行う。完成したそばは、同じカリヨンが運営しているグループ施設の「れもん徳島」によるそば店の「麺家れもん」で、12月にもこだわりの「特選そば」として売り出す予定という。
祖谷そばの伝統を守り、障がい者就労にも
久保地区は標高800mを超す高地にあり、まさに秘境といえる地域。昼夜の寒暖差が激しく、そうした気候がとくに質の高い“祖谷そば”を生み出す。しかし近年では過疎化が進み、休耕地が増加するなど、そば作りの伝統も危機にさらされている。
こうした久保地区の地元農家を、そば粉製造会社の谷食糧があいだに立つかたちで、カリヨンに紹介。障がい者就労としてのそば栽培が始まった。
カリヨンの「れもん徳島」では、これまで就労移行支援事業として祖谷そばの製麺作業を中心に取り組んできた。ここで作られたそばを提供し、就労移行支援事業所の出張所として、一般就労を目指す利用者らが接客や厨房業務の訓練を行っているのが、徳島駅構内にある「麺家れもん」だ。今回収穫したそばで作られた「特選そば」は、同店の開店3周年記念にあわせて提供するという。
「れもん」では、今後もこのそば栽培を継続していく方針で、さらに休耕地を開拓して栽培面積を広げ、こだわりのそばとして提供し、障がい者の自立をサポートするとともに、祖谷そばの伝統を守っていきたいとしている。
▼外部リンク
社会福祉法人カリヨン Facebookページ
https://ja-jp.facebook.com/lemonworks3173社会福祉法人カリヨン ホームページ
http://www.lemon.or.jp/index.html
記事提供:障害者雇用インフォメーション|