香川の協同回収、資源回収で障がい者就労支援施設とコラボ
2014年10月16日

直接雇用だけでなく就労支援施設への外部委託も開始
不用品買取や金属・電子部品リサイクルなど、総合リサイクル事業を展開する香川県三豊市の協同回収が14日、同県綾川町の障がい者就労継続支援施設(B型)ピュアとコラボレーションし、資源回収作業を行う専用の事業所を綾川町の「セルフEcoとステーション綾川」内にオープンさせた。
障がい者のさらなる雇用機会の創出や、一般就労に向けてのスキルアップ、そしてリサイクル資源の促進を同時に目指す取り組みで、協同回収がそこでの業務をピュアに外部委託するかたちとなっている。こうした取り組みは、全国的にみても珍しいケースとなるそうだ。
協同回収では、障がい者雇用推進室を設置し、地域において就労を希望する障がい者を多数雇用している。単純・軽作業だけでなく、積極的に新たな仕事に取り組める仕組みを整え、責任ある仕事にも従事してもらうことで、働きがいのある職場としているという。
こうした先進的かつ継続的な取り組みが評価され、電子部品リサイクル工場の職場環境で、2012年に香川県から「障がい者雇用優良事業所認定」も受けた。
接客から分解作業まで担当、将来的には施設利用者のみでの運営を目指す方針
ピュアは、NPO法人Natural face(ナチュラルフェイス)の運営する就労継続支援施設。今回協同回収と連携して、「セルフEcoとステーション綾川」の事業所で、訪れた人々に対しリサイクル品の説明を行うといった接客や、電化製品の分解作業などを担うことを決めた。
当面は協同回収のサポートを受けながら、就労訓練の場としても活用し作業に取り組んでいくが、将来的には施設利用者のみでの運営を目指す方針という。
紙類・古着類は無料回収し、資源は1kg5円で買い取る。作業を行う場には、車椅子を必要とする施設利用者のため、スロープの設置がなされるなど、働きやすい環境が整えられた。協同回収では、今後も地元との連携を深め、障がい者支援の輪が広がるよう積極的な取り組みを進めていきたいとしている。
▼外部リンク
協同回収 公式サイト
http://9410.co.jp/NPO法人Natural face 就労継続支援B型ピュア Facebookページ
https://www.facebook.com/npo.naturaLface?fref=nf
記事提供:障害者雇用インフォメーション|