障がい者の工賃アップと自立支援を目指して~4事業所共同の全国初取り組み
2014年09月25日
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青森県の4事業所が共同で新たな製品作りを開始
丁寧な仕事がなされているにもかかわらず、低い水準にとどまり、社会的・経済的自立には不十分な状態が続いている障がい者の工賃アップを目指し、青森県内で全国初の取り組みがスタートした。同県内の4つの障がい者就労支援事業所がタッグを組み、独自の製品作りを進めている。
この取り組みは、障がい者の就労支援を手がける「ハーティ事務局 障がい者支援と基金」五所川原事務所の呼びかけでスタートしたもので、まず比較的高い工賃が見込めるろうそくと線香の箱詰め作業と販売事業を開始した。
メーカーの協力も得てコスト抑制分を販売利益として反映
商品は「ありが灯」と名付けられたろうそくと線香の2種。それぞれ製造メーカーの協力を得て、ほぼ原材料の代金のみで商品納入を受けることが可能となった。参加する事業所は、製造コストを抑えて販売することができるため、その分、利益を工賃に反映させることが可能だ。
製品作りに加わるのは、「平成の家」、「こぶしの家」、「ワークセンターつばき」、「あいゆう工房」の4事業所。このうち弘前市の「平成の家」では、22日から本格的に作業が開始された。施設利用者らは、新たな事業として箱の組み立てや商品詰め作業、ラベル貼り付け作業などに取り組んでいる。
作業は重度の障がいがある人でも取り組みやすい軽作業で、幅広い人が参加しやすく、工賃アップと自立支援につながることが期待されるという。
事業所を超えた共同製作で、ネットワーク構築にも寄与すると考えられており、将来的にはろうそく本体の製造も視野に活動を拡大していく方針だ。
▼外部リンク
就労支援センター平成の家 公式Facebookページ
https://www.facebook.com/pages/486723304782925就労支援センター平成の家 ホームページ
http://heisei-ie.jp/sscheisei/index.html青森県事務所 ハーティ事務局 障がい者支援と基金 ホームページ
http://hearty.webcrow.jp/
記事提供:障害者雇用インフォメーション|