奈良弁護士会、恒例「奈弁まつり」で障がい者雇用を考える
2014年09月11日

9月27日に会館を利用して開催
奈良弁護士会は、無料法律相談や各種イベントを行う恒例の「奈弁まつり」を、9月27日、奈良市中筋町にある奈良弁護士会館で開催すると発表した。今年度は障がい者雇用を考えるイベントも実施する。
とくに注目されるのは、13:30~16:30に3階大会議室を会場として開かれるシンポジウムだ。「私たちも普通に働きたい~障がい者が安心して暮らし当たり前に働くことが出来る社会を目指して~」というテーマのもと、障がい者が自立して暮らせる基盤づくり、適性を伸ばしつつ社会で働き続けるために必要な就労支援などを考えるイベントとしている。
シンポジウムは、大橋製作所事件弁護団 弁護士の古川雅朗氏による「大橋製作所事件から学んだこと~障がい者が安心して働くために何が必要か」と題した報告に始まり、続いて、岡山県総社市保健福祉部長の松川伸治氏をゲストスピーカーとして迎えた「5年間で1000人の雇用を達成する~障がい者雇用に市町村が果たす役割」についての講演が行われる予定となっている。
その後、NPO法人「地域活動支援センター ぷろぼの」や、奈良県障害福祉課の担当者らなどもパネリストとして加わった、パネルディスカッション「障がい者が普通に働くために~福祉・雇用・司法に必要なシステムを考える」を開催する。障がい者雇用に関わる人々が、それぞれの立場で、地域においてどう連携していけばよいのか、本当に必要とされる支援とはいかなるものかを考えていくという。
障がい者の作品販売会も開催
シンポジウムは事前予約不要、参加費も無料となっており、気軽に参加できる。奈良弁護士会では、幅広い人々の参加を呼びかけている。
このほか、11:00~17:00には「こぶしの会」、「たんぽぽの家」、「ちいろば会」、「ゆいの会」と、それぞれの事業所で働く障がい者が丁寧に心をこめて製作したクッキーや工芸品などの作品販売会も実施する。「奈弁まつり」のなかで実施することにより、販売促進への貢献と、認知・関心の向上を目指す方針だ。
当日は、同弁護士会による無料法律相談、詰碁・詰将棋、かき氷やフランクフルトの無料ふるまいなどのイベントも予定されている。楽しみながら障がい者雇用を考えることができるイベントとなっており、ぜひ足を運んでみてほしい。
▼外部リンク
奈良弁護士会 イベント案内
http://www.naben.or.jp/news/2637/
記事提供:障害者雇用インフォメーション|