三重を全国一のゴマ産地に!九鬼産業と障がい者らがタッグ
2014年09月01日
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安心・安全で美味しい国産ゴマを三重県から
三重県四日市市上尾町に本拠地を置き、美味しさと品質にこだわるゴマの総合メーカーとして様々な製品を世に送り出していることで知られる九鬼産業株式会社が、障がい者らとタッグを組み、三重県を全国一のゴマ産地にしようと活動を開始した。
現在、日本の市場に流通するゴマは、そのほとんどが外国産だ。栽培そのものは水はけのよい土地であれば可能だが、非常に手間がかかり、採算をとることが難しい。だが、九鬼産業では自社農場で無農薬のゴマ栽培を行い、こだわりのごま油やいりごまなどの製造を手がけている。近年、消費者における食品の安全性への関心が高く、国産品ニーズが増加しているため、好評を得ているが、その分供給が追いついていない状態にあるという。
地域活性、休耕田の活用と障がい者雇用の創出に
九鬼産業は昨年、株式会社三重銀行と株式会社三重銀総研の募集する、地域活性を目的とした「みえぎんビジネスプランコンテスト」に応募。『目指せ ごまの栽培日本一!』を掲げた「三重県 国産ごま栽培プロジェクト」で準グランプリを受賞した。
この表彰とともに与えられた事業化サポートにより、四日市市智積町にある障がい者就労支援施設の「ユーユーハウス」との協力関係を構築するにいたり、今年初めて施設を利用する障がい者らと種植えや収穫作業を実施することができたそうだ。
8月21日には10kg弱の黒ゴマを収穫。病気などの影響で、通常より少ない収穫量となってしまったが、この日収穫されたゴマは、すべて製品化されることとなっている。
九鬼産業によると、単純ながら手間のかかる作業が続くが、障がい者らはとても熱心に取り組んでくれたといい、今後も協力関係を発展させていきたい考えという。来年度は、さらに4カ所の障がい者施設に参加してもらう予定だ。
休耕田となった土地を活用し、障がい者の新たな就労機会を創出、地域活性にもつなげて三重県を全国一のゴマ産地にしていきたいという九鬼産業の挑戦に注目が集まる。
▼外部リンク
九鬼産業株式会社 ホームページ
http://www.kuki-info.co.jp/
記事提供:障害者雇用インフォメーション|