人材サービスのエスプール、障がい者雇用支援などで大幅成長
2014年08月27日
障がい者雇用支援サービスなど好調で増収増益を達成
人材ソリューション事業とビジネスソリューション事業を主な事業内容とする株式会社エスプールが、好調な動きを見せている。とくに成長分野での積極的な拡大戦略の推進という方針のもと進められている人材派遣サービス、ロジスティクスアウトソーシング、そして障がい者雇用支援サービスの主力3サービスが二桁成長を記録した。
支援者として障がい者雇用をサポートすることで、社会貢献のみならず、収益の柱ともするそのビジネスモデルは、注目に値するといえるだろう。
働きやすく設計された企業向け貸し農園、就労移行支援センターの運営を展開
エスプールが手がける障がい者雇用支援サービスは、主に大企業の障がい者雇用をサポートするものだ。障がい者雇用を希望する企業に対し、子会社であるエスプールプラスの運営する「わーくはぴねす農園」を貸し農園とし、農業での職場づくり、障がい者雇用を提案している。
障がい者が働きやすいように設計されたビニールハウス型で、溶液栽培農業を行う。設備や購買、物流ルートなどは共同利用できるため、企業にとっては初期投資を抑えた低コストでの利用が魅力となる。農業と障がい者サポートの専門員が配置されているため、特別な経験やノウハウも必要とされない。働く障がい者にとっても、雇用支援アドバイザーによる職場定着のためのサポートが受けられるほか、同農園が運行するバスの送迎サービスも利用できるなど、メリットが多い。
エスプールは、農園の栽培設備販売収入と農園運営管理収入を得る。千葉市市原市にある「わーくはぴねす農園 市原ファーム」では、23社の企業がこのサービスを利用しているという。千葉県を中心に事業規模を拡大していく方針で、今年6月には千葉県の長南町に「わーくはぴねす農園 茂原ファーム」を新設した。現在、3つ目となる農園建設の計画にも着手している。
就労移行支援サービスとしては、民間企業への就職を希望する障がい者を支援するため「障がい者就職塾」を運営している。ここでは「わーくはぴねす農園」を用いた農業訓練とコミュニケーション能力向上に重点を置いたトレーニングを実施するほか、受講する障がい者の特性に合わせた各種のプログラムを提供している。「わーくはぴねす農園」を利用する企業を就職先とする、高い就職率と継続率を実現しているという。こちらも3つ目の農園開設に合わせ、その周辺地域での新校開設準備を進める。
農業を活用した障がい者の職場環境整備から採用、教育、定着支援までをワンストップで提供しており、そのノウハウと実績は高く評価されている。2013年の障害者雇用促進法改正で、身体障がい者雇用は増加したものの、知的障がい者や精神障がい者の雇用については、依然十分な雇用ノウハウをもつ企業が少ないことから、エスプールでは、この障がい者雇用支援サービスに、今後も引き続き積極的な投資を進めていくとしている。
▼外部リンク
株式会社エスプール ホームページ
http://www.spool.co.jp/株式会社エスプールプラス サービス案内
http://support.spool.co.jp/障がい者就職塾 公式サイト
http://shuurou.spool.co.jp/
記事提供：障害者雇用インフォメーション｜
